どうして小論文対策を一人でできると考えるのだろう
英語、現代文、数学等の教科は学校の先生から塾や予備校の先生も含めて、受験生は指導者から指導を受けていると思います。しかし、高校に小論文という科目や教科はありません。模試を受けるなどして小論文を書く機会を持つことはあるかもしれません。しかし、学校では小論文対策指導を「継続的に」受ける機会はないと思います。
他の科目は指導者から受験対策指導を受けることが当然とされているのに、小論文対策となるとどういうわけか、一人で対策できると勘違いをする高校生がたくさんいます。その証拠に、小論文対策を一人でできると勘違いするみなさまは以下のような質問を繰り返します。
「小論文の対策の仕方を教えてくれませんか」
「どのような問題が出るのか教えてくれませんか」
「同じ傾向の過去問を教えてくれませんか」
「おすすめの参考書を教えてくれませんか」
「どのような知識が必要ですか」
「小論文の書き方がわかりません」
「どのような構成で書けばいいですか」
「何を書いたらいいのでしょうか」
「どうしたら要約ができますか」
「学校の先生に添削してもらったのですが、先生から具体性がないと言われてしまいました。どうしたらよいですか」
「〇〇大学の小論文の過去問がありません。どうやって対策をすればよいですか」
「〇〇大学××学部の小論文試験の対策の仕方を教えてください」
小論文対策は一人ではできません(その理由はこちらの記事をご覧ください)。他の科目は指導者に教えを請うのに、なぜ小論文対策は一人でできるとみんな考えるのでしょう。
学校の先生に指導を受けているのに、よそで質問を繰り返すのはなぜだろう
「学校の先生から指導を受けています!」という人もいると思います。しかし、「学校の先生から添削指導を受けている」と仰られる多数の方から弊塾へも小論文対策に関する質問を受けておりますし、小論文対策に関するオープンチャットなどでも以上のような質問が繰り返されています。なぜ、そうした質問を自分の指導者にしないのでしょうか。そうした質問が繰り返されているということは、学校の先生からほぼ指導を受けていないに等しいということだと思います。まともな指導を受けていれば、そうした質問はそもそも出てきません。あなたの質問や疑問に答えてくれたり、あなただけのために十分な時間を割いて懇切丁寧に添削や指導を行ってくれたりする学校の先生は少ないと思います。
また、「予備校で小論文指導を受けています」という受験生も、自分の志望校に特化した演習を行うことができていない人が多いと思います。
「一応、(学校の先生から/予備校等で)添削指導は受けている」という方々の大半が、上記のような質問を繰り返す事態を見れば、みなさまは「志望校に合格するための」小論文対策ができていないと思います。
過去問演習を行い、指導を受けた受験生には絶対に勝てない
志望校に特化した指導を受けることもなく、一人で小論文対策を行うことができると考えているみなさまは、勘違いや思い違いをしていらっしゃると思います。一人で小論文対策を行うことができると考えているみなさまは、過去問演習を行い、志望校に特化した指導を指導者から受けた受験生には絶対に勝てません。それがわかるのが不合格通知をもらってからというのでは、悲しすぎます。何度でも繰り返しますが、小論文対策を一人で行うことはできません。小論文試験の対策をしようとする際に、あなたが行うべきは、参考書を読むことでも、予備校の動画を見ることでもありません。まずは適切な指導者に相談をし、自分の志望校に特化した対策を行うことができる体制を整えることです。さらに、模範解答と自分の小論文答案との差異をよく分析・把握し、合格水準を知った上で対策を行っていくべきです。
オープンチャット「大学入試 小論文 対策相談室」
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