
「小論文って、どうやって対策すればいいですか?」
「型を覚えれば書けますか?」
「ニュースをたくさん覚えればいいですか?」
最近では、
「ChatGPTに書いてもらえばよくないですか?」
という質問もあります。
まあ、気持ちは分かります。
できれば楽をしたいし、「これさえ覚えれば大丈夫」という必勝法もほしい。
でも、残念ながら、小論文対策にはそんな便利な裏技はほぼありません。
そもそも、小論文試験は単なる「文章を書く試験」ではありません。
問題を読む。
何を聞かれているか理解する。
課題文を読む。
自分の考えを決める。
理由や具体例を考える。
それを文章にする。
つまり、小論文試験とは、
読む → 考える → 書く
という試験です。
まず「考えてから書く」
小論文が苦手な高校生ほど、問題を読むとすぐに書き始めます。
そして数行書いたところで、
「先生、この後、何を書けばいいですか?」
となります。
いや、その前に考えましょう(笑)。
何を書くのか決まっていないのに書き始めれば、途中で止まるのは当然です。
まず確認するべきなのは、
何を問われているのか。
自分は何と答えるのか。
なぜそう考えるのか。
何を具体例として使うのか。
です。
潜龍舎では、
「書きながら考える」のではなく、「考えてから書く」
ことを重視しています。
基本は「書く→添削→書き直す」
小論文対策の基本は単純です。
設問を分析する
→ 課題文を読む
→ 主張と理由を考える
→ 構成を作る
→ 書く
→ 添削を受ける
→ 書き直す
この繰り返しです。
特に重要なのが最後の「書き直す」です。
添削を読んで、
「なるほど!」
で終わらせないでください。
それでは添削答案の読書会です。
スポーツでフォームを直されたら、もう一度実際に身体を動かします。
文章も同じです。
主張が曖昧だったなら、主張を明確にして書き直す。
具体例が弱かったなら、別の例を考えて書き直す。
この作業を繰り返すことで、小論文は上達します。
まずは「設問に答える」
小論文では、
「論理的に書きましょう」
「具体例を入れましょう」
などと言われます。
もちろん大切です。
でも、その前に、
設問に答えてください。
本当にまずこれです。
立派なことを書いていても、聞かれたことに答えていなければ意味がありません。
答案を書いたら、
「結局、私はこの設問に何と答えたのか」
を一文で言えるか確認してください。
言えないなら、主張が定まっていない可能性があります。
そして、
「私は○○だと思う」
で終わらないこと。
自分の主張に、
「なぜ?」
「本当に?」
と問い続けてください。
小論文では、意見を持つだけでなく、その意見を説明し、論証する必要があります。
具体例は飾りではない
「具体例を書きましょう」と言われて、
とりあえず
「たとえば……」
と書く人もいます。
しかし、「たとえば」と書いた瞬間に加点される制度はありません。
大切なのは、
その具体例によって何が説明できるのか
です。
具体例を書いたら、
「この例は、自分の主張の何を支えているのか」
と考えてください。
答えられない具体例なら、なくてもよいかもしれません。
「小論文の型」を万能だと思わない
「序論・本論・結論」
「問題提起→具体例→結論」
など、小論文の「型」はたくさん紹介されています。
構成を学ぶこと自体は悪くありません。
ただし、
どんな問題にも同じ型を当てはめる
のはおすすめしません。
原因を説明する問題と、賛否を問う問題では、当然、書き方は変わります。
潜龍舎では、
型を先に覚えて内容を押し込むのではなく、設問に答えるために必要な論理を考え、その結果として構成ができる
と考えています。
志望大学の過去問を何年分も解けば、その大学に合った「型」のようなものは、結果として身についてきます。
生成AIは小論文対策に使ってよい
では、ChatGPTなどの生成AIはどうでしょうか。
使えばいいと思います。
AIは、
課題文の要約、論点整理、添削、具体例、反論、模範解答など、かなりのことができます。
問題は使い方です。
おすすめしないのは、
「800字で模範解答を書いて」
と頼んで、その文章を眺めて終わることです。
それでは小論文対策というより、
AI鑑賞会
です。
おすすめなのは、
まず自分で考え、自分で書いたあと、
「この答案の弱点を指摘してください」
「私の主張に反論してください」
「この具体例は本当に主張を支えていますか」
とAIに聞くことです。
つまり、
自分で考える
→ 自分で書く
→ AIに批判させる
→ もう一度考える
→ 自分で書き直す
という使い方です。
これはかなり有効です。
ただし、AIは平気で間違えます。
しかも、自信満々に(笑)。
統計、歴史的事実、研究、制度などを使う場合は、必ず信頼できる資料で確認してください。
AI時代だからこそ、小論文を学ぶ意味がある
AIに問題を入力すれば、数秒でそれなりの文章ができます。
すると、
「もう人間が小論文を書く練習をする必要はないのでは?」
と思うかもしれません。
私は逆だと思います。
小論文で本当に学ぶべきなのは、
きれいな文章を書くことだけではない
からです。
何が問題なのか。
自分はどう考えるのか。
なぜそう考えるのか。
本当にそう言えるのか。
反対する人は何と言うのか。
AIが答えを出してくれる時代だからこそ、こうしたことを自分で考える力が重要になります。
大学は本来、すでに答えの決まったことだけを覚える場所ではありません。
まだ答えのない問いについて考える場所です。
その意味で、小論文対策は単なる受験テクニックではありません。
大学で学ぶための準備です。
AIに文章を書いてもらうことはできます。
でも、
何を問い、何を問題だと考え、最終的に自分はどう考えるのか。
そこまで外注してしまったら意味がありません。
小論文対策とは、結局のところ、
「自分で考える人間になる」ための訓練
なのだと思います。
※ちなみに、この記事は、潜龍舎のこれまでのブログ記事や実際の小論文指導におけるアドバイスレポートを「すべて」読み込ませたうえで、潜龍舎の中の人に似たような文体で記述するように指示して、ChatGPTが書いたものです。