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総合型選抜・学校推薦型選抜/大学入試小論文 対策専門塾

慶應義塾大学 文学部 自己推薦入試の総合考査 対策|総合考査Ⅰ・Ⅱを過去問から分析

 

・2026年度 慶應義塾大学 文学部 自主応募制による 推薦入学者選考 総合考査 模範解答 

・2025年度 慶應義塾大学 文学部 自主応募制による推薦入学者選考 総合考査 模範解答

 ・2024年度 慶應義塾大学 文学部 自主応募制による推薦入学者選考 総合考査 模範解答



慶應義塾大学 文学部の自己推薦入試にて合格を目指している高校生へ。

まず最初に言っておきたいことがあります。

総合考査Ⅰと総合考査Ⅱは、同じ「小論文」として勉強しないほうがいいです。

どちらも文章を読んで考える試験ではあります。でも、問われている能力がかなり違います。かなり乱暴に言えば、

総合考査Ⅰは「筆者の頭の中を正確に再現する試験」。

総合考査Ⅱは「筆者から渡された問いを、自分の頭でさらに考える試験」。

この違いを理解するところから、慶應文学部の対策は始まります。

 

総合考査Ⅰ――「私はこう思う」はいらない

総合考査Ⅰでは、長めの課題文を読み、本文中の考え方や論理を説明する問題が中心です。ここで大切なのは、自分の意見を書かないこと。

「私は能力主義には反対です!」などと元気よく主張しても、設問が聞いていることに答えていなければ意味がありません。

2026年度では、能力主義について、なぜ現在の評価基準に問題があるのかを説明する問題が出ています。潜龍舎の模範解答では、

能力には本人が努力して獲得したものだけでなく、遺伝など本人には制御できない側面もある
↓
その能力差は、人間としての価値の差ではない
↓
ところが社会は、その能力差を評価や報酬の差へ結びつける
↓
さらに大きな経済的・社会的格差を正当化してしまう

という論理を整理しています。 2026年度総合考査I 模範解答

大切なのは、「能力主義はよくない」と結論を書くことではありません。

なぜ問題なのか。その「なぜ」を、本文の論理にしたがって説明することです。


キーワードを拾っただけでは解けない

総合考査Ⅰでありがちな失敗があります。

本文中に、

「能力主義」

「偶発的な差異」

「自尊」

「評価上の平等」

などの重要そうな言葉を見つける。

そして、それらを答案に全部入れる。

でも、

言葉を並べただけでは説明になりません。

2025年度も同じです。

この年では「強い責任」と「弱い責任」という考え方が登場します。

ここで、

「強い責任=責任感が強い」

「弱い責任=責任感が弱い」

と理解してしまったら、かなり危険です。

本文で問題になっているのは責任感の強弱ではなく、

「責任をどのように果たすと考えるか」

という責任観の違いです。2025年度総合考査I 模範解答

「強い責任」では、人間を自律的で独立した主体として考える。

だから、

自分で選んだ
→自分で行動した
→自分一人で責任を負う

となる。

一方、「弱い責任」では、人間は他者との関係の中で生きていて、一人では果たせない責任もあると考える。

そこで、

自分だけではできない
→他者を頼る
→他者の力を借りながら責任を果たす

という発想が可能になります。2025年度総合考査I 模範解答

ここまで理解して初めて、「二つの責任の違い」が説明できます。


総合考査Ⅰで必要なのは「論理の矢印」

だから、課題文を読んだときには、

「重要語に線を引こう!」

だけでは足りません。

むしろ、

AだからB。
しかしC。
そこでD。

という流れを探してください。

2026年度なら、

一元的な能力主義
→敗者には「絶望」
→勝者には「退屈」
→原因は同じ一元的な評価基準
→だから評価基準を多元化する
→多様な生き方を認める
→自尊が可能になる
→人々が対等に生きられる

という流れになります。 2026年度総合考査I 模範解答

総合考査Ⅰとは、

本文に書いてある言葉を探す試験ではなく、本文の「説明の理屈」を組み直す試験

だと考えてください。


外国語訳も、実は「国語」の力が必要

総合考査Ⅰでは外国語訳もあります。

ここで、

「難しい日本語が出た! 難しい英単語を知らない!」

と焦る必要はありません。

2026年度の「能力主義」を例にすると、meritocracyという単語を知らなくても、

「人を能力によって評価すること」

と日本語で言い換えれば、

judge people by their abilities

と表現できます。 2026年度総合考査I 模範解答

つまり、

日本語を理解する
→簡単な日本語へ言い換える
→自分が使える外国語で表現する

という順番です。

逐語訳大会ではありません。

まず意味を理解する。

これは設問1・2とまったく同じです。


総合考査Ⅱ――今度は「あなたはどう考える?」

では総合考査Ⅱ。

こちらでは一気に性格が変わります。

比較的短い文章を読み、その問題を受けて320〜400字程度で自分の考えを書きます。

だから今度は、「筆者はこう言っています」だけでは足りません。

そこから、「では、自分ならどう考えるのか」へ進む必要があります。


総合考査Ⅱは「当たり前を疑う」問題が多い

総合考査Ⅱの過去問には、かなり特徴があります。

一見すると良いもの。

一見すると悪いもの。

それを、

本当にそうなの?

とひっくり返してきます。

2025年度ではAIを使った短歌制作が題材になりました。

AIを使えば、多くの表現を一気に生成できます。

便利です。

速いです。

「じゃあAIを使ったほうがいいじゃん」

となりそうです。

でも、そこで問題になるのが、

創作の価値は「完成品を早く作ること」だけなのか

という問いです。

潜龍舎の模範解答では、試行錯誤しながら言葉を探す過程で、

「自分は何を感じたのか」

「何を伝えたかったのか」

を理解していくことにも価値があると考えています。

AIを「壁打ち相手」として使うことはできても、試行錯誤そのものまで任せれば、創作を通して自己を理解する機会を失うかもしれない。

つまり、

AIは良い/悪い

という話ではありません。

AIを使うことで何が得られ、何が失われるのか。

そこまで考えることが必要です。


2026年度――「弱さ」は本当にマイナスなのか

2026年度の総合考査Ⅱは「弱いロボット」がテーマです。

普通なら、

強い=良い。

弱い=悪い。

と思いますよね。

でも、「弱いロボット」は、自分ではゴミを拾えない。

だから周囲の人が、

「仕方ないな」

と拾ってくれる。

つまり、

弱さが他者の行動を引き出す

わけです。

潜龍舎の模範解答では、日本に来たばかりで日本語を十分に話せない外国人を例にしています。

日本語が話せない。

でも、それを見た日本人が身振りや簡単な英語で助ける。

そこから交流が生まれる。

さらに重要なのは、

「日本語が話せない」という弱さは、その人自身の固定的な性質ではない

という点です。

外国人も母国なら問題なく生活できる。

逆に日本人も外国へ行けば「できない側」になります。

だから弱さとは、

人そのものに属するのではなく、環境との関係から生じることがある。

そして、その弱さが人と人をつなぐことすらある。 2026年度総合考査II 模範解答

非常に慶應文学部らしい問題だと思います。


総合考査Ⅱで最も難しいのは「具体例」ではない

こういう問題を見ると、

「具体例を思いつかなきゃ!」

と思います。

でも、本当に難しいのは、その前です。

何を論点にするか。

2026年度なら、

「弱い人も大切にしましょう」

では弱い。

そうではなく、

弱さはその人自身の性質なのか。

弱さは環境との関係から生まれるのではないか。

弱さが他者との関係を生み出すことはないか。

という問いを立てる。

そこから具体例を探します。

つまり、

具体例を思いつく
→何となく意見を書く

ではありません。

問いを立てる
→主張を決める
→その主張を説明できる具体例を探す

です。


総合考査ⅠとⅡでは、勉強法も変えよう

慶應文学部を受けるなら、対策を次のように分けるとよいでしょう。

  • 総合考査Ⅰでは、段落ごとの一文要約、重要概念の定義、対立関係・因果関係の整理、240〜300字への圧縮、外国語への「意味による言い換え」を練習する。
  • 総合考査Ⅱでは、本文の問題提起を一文で整理し、「本当にそうか?」「逆から見ると?」「別の場面では?」と問いを作り、自分の主張→具体例→理由というプロットを作る練習をする。
  • 両方に共通して、模範解答を暗記しない。 Ⅰなら「なぜこの説明になるのか」、Ⅱなら「どうやってこの論点と具体例を思いついたのか」を逆算して分析する。

慶應文学部で必要なのは「知識量」より「概念を動かす力」

過去問には、

贈与。

相互扶助。

物語。

権威。

責任。

能力主義。

自由。

多様性。

客観性。

AI。

弱さ。

と、さまざまなテーマが登場します。

全部事前に勉強しておく?

無理です(笑)。

でも、それで構いません。

必要なのは、

初めて見る概念を理解する。

似ている概念を区別する。

AからBへ進む理由を説明する。

一見正しい考えを疑ってみる。

抽象的な概念を別の具体例へ応用する。

という力です。

総合考査Ⅰは、

「筆者がどう考えたか」を正確に再構成する試験。

総合考査Ⅱは、

「筆者から渡された問いを、自分ならどう考えるか」を構成する試験。

この違いを意識してください。

そして、どちらにも共通して言えることがあります。

いきなり書かない。

Ⅰなら、まず論理を整理する。

Ⅱなら、まず問いを立てる。

それから書く。

慶應義塾大学 文学部の総合考査は、まさに、

「考えてから書く」力が試される入試

です。

 

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北里大学 看護学部 一般選抜 小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析 【模範解答】

北里大学 看護学部 一般選抜 小論文 模範解答

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北里大学 看護学部 一般選抜の小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析

北里大学 看護学部を目指している高校生のなかには、

「看護学部の小論文なら、医療や看護について詳しく書けないとダメなのかな?」

と思っている人もいるかもしれません。

でも、2018〜2026年度の過去問を見ると、少し違います。

北里大学で問われているのは、医療知識そのものというより、

文章を正確に読み、著者の主張を理解し、自分の経験を使って自分の考えを論証する力

です。

つまり、

「患者さんに寄り添うことが大切です!」

だけでは足りません。

大事なのは、

なぜそう考えるのか。

そこまで説明することです。

テーマは毎年違う。でも、問われる力は似ている

年度 主なテーマ 中心となる問い
2018 日本文化・異文化理解 自分の文化を絶対視せず相対化できるか
2019 読書・言葉・思考 読書によって言葉や世界の見方はどう変わるか
2020 人とのつながり 一人でも生きられる社会で、なぜ他者との関係が必要か
2021 知識・知恵・思考力 情報を得ることと、自分で考えることはどう違うか
2022 「相手の身になる」 他者理解と「顔色をうかがう」ことは何が違うか
2023 差別・ハラスメント 被害を受けた側の「痛み」をどう理解するか
2024 障害・人間理解 障害のある人を一人の人間としてどう理解するか
2025 SNS・フェイクニュース 情報をどう吟味し、主体的に判断するか
2026 効率・コスパ・AI 効率化のなかで人間関係や感性をどう守るか

過去問では、異文化理解、読書、人とのつながり、知識と思考力、「相手の身になる」こと、差別やハラスメント、障害者理解、フェイクニュース、AIと効率化など、かなり幅広いテーマが出ています。

でも共通しているのは、

「自分とは異なる他者をどう理解するか」

「情報や常識をそのまま信じず、自分で考えられるか」

という問題です。

2022年度では、「相手の顔色をうかがう」ことと「相手の身になる」ことが区別されています。前者は「自分がどう思われるか」を気にする態度、後者は「相手がどう考えているか」を優先する態度です。

ここは看護学部らしいポイントです。

「身近な例」がかなり重要

北里大学では、

「身近な例をあげて、あなたの考えを述べなさい」

という形式が繰り返し出ています。

ただし、

「私はこんな経験をしました」

だけでは作文です。

必要なのは、

経験 → 分析 → 結論

です。

2018年度の模範解答では、交換留学生との交流経験から、異文化に触れることで自分の文化を相対的に見ることができる、と論じています。

2019年度では、歴史小説を読んで知らない言葉を調べた経験から、新しい言葉を得ることで世界をより細かく理解できる、と展開しています。

つまり、

経験そのものではなく、その経験から何が言えるのか。

ここが重要です。

まず「著者は何を言っている?」を整理する

北里大学では、自分の意見を書く前に、

著者の主張を正確に理解する力

が必要です。

2023年度では、実際に著者の主張を200字以内でまとめる問題が出ています。模範解答では、差別やハラスメントを考える際、被害を受けた側の「痛み」や「傷」をどう受け止めるかが重要だと整理しています。

だから、課題文を読んだらまず、

「この文章で著者が一番言いたいことは何?」

を一文でまとめる練習をしてください。

そのあとで、自分の立場を決めます。

800字だから、いきなり書かない

北里大学の小論文は60分です。

時間がないからといって、読んですぐ書き始めるのは危険です。

おすすめは、

①著者の主張
②自分の立場
③身近な具体例
④具体例から何が言えるか
⑤結論

まで先に決めること。

特に重要なのは④です。

ここがないと、

「課題文+思い出話」

になってしまいます。

模範解答は暗記しない

異文化、読書、孤立、差別、障害、SNS、AI。

テーマは毎年変わります。

だから、模範解答の文章を暗記してもほとんど意味がありません。

見るべきなのは、

なぜこの具体例を使ったのか。
どうやって課題文と経験をつないだのか。
具体例からどう結論を導いたのか。

という思考の流れです。

模範解答は、覚える教材ではなく、

「どう考えれば、この答案になるのか」を研究する教材

です。

北里大学の小論文対策で大切なこと

北里大学 看護学部の小論文を一言で言えば、

課題文を通して、自分自身の経験を考え直す試験

です。

必要なのは、

読解
→ 著者の主張
→ 自分の立場
→ 身近な具体例
→ 具体例の分析
→ 結論

という流れ。

看護学部だからといって、

「優しくしましょう」

「寄り添いましょう」

だけでは足りません。

「相手を理解するとはどういうことか」
「なぜそう考えるのか」

まで考える。

そして、

いきなり書かない。

読む。

考える。

具体例を決める。

プロットを作る。

それから書く。

北里大学 看護学部を目指す人は、この順番で過去問に取り組んでみてください。

 

 

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高崎経済大学 地域政策学部 一般選抜 小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析

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高崎経済大学 地域政策学部 小論文 模範解答

 2023年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 前期試験 小論文 模範解答

 2023年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 2022年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 前期試験 小論文 模範解答

 2022年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 2021年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 前期試験 小論文 模範解答

 2021年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 2020年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 2019年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 2018年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

 

高崎経済大学 地域政策学部を受験する高校生からすると、

「地域政策学部の小論文って、地方創生とか人口減少について知っていれば書けるの?」

と思うかもしれません。

もちろん、地域社会や公共政策についての知識はあったほうがいいです。

でも、過去問を見る限り、

知識をたくさん覚えているだけでは足りません。

高崎経済大学の小論文で必要なのは、

長い文章を正確に読む
→ 筆者の主張を短くまとめる
→ 社会問題を見つける
→ 現実的な解決策を考える
→ 短い字数で論理的に書く

という力です。

つまり、

「地方を元気にするべきです!」

「住民同士で協力することが大切です!」

……だけでは厳しいです(笑)。

で、具体的に何をするの?

ここまで考える必要があります。


過去問を見ると、テーマはかなり幅広い

年度 主なテーマ 最終論述で求められること
2021 AIと差別・憲法的価値 AIによる差別をどう克服するか
2022 食・農業・環境・地域 農と食の課題を指摘し解決策を考える
2023 人口減少・住民自治・まちづくり 住民自治を高め、人口減少社会の問題を解決する
2025 時間政策・労働・地域・環境 現代の社会問題に時間政策をどう活用するか
2026 文化財の保存と活用 文化財を守りつつ活用する方法を考える

確認できる近年の問題では、

2021年度はAIと差別、
2022年度は食・農業・環境、
2023年度は人口減少と住民自治、
2025年度は労働時間と「時間政策」、
2026年度は文化財の保存と活用

と、扱われるテーマはかなり違います。

「え、全然違うじゃん……」

と思いますよね。

でも、問題の作り方にはかなり共通点があります。


基本は「読解→要約→自分の意見」

高崎経済大学の小論文は、かなり典型的な三段構成です。

まず、本文を読んで内容を短くまとめる問題。

次に、本文中の重要な考え方を説明する問題。

そして最後に、本文を踏まえて自分の意見を書く問題です。

たとえば2021年度では、

AIがなぜ差別的な判断をするのかを80字以内でまとめ、そのうえでAIによる差別をどのように克服するかを250〜400字で論じる問題になっています。

2022年度も、

本文や図表を使った短い要約問題のあとに、農と食をめぐる課題と解決策を300〜400字で論じます。

つまり、

本文をちゃんと理解できているか

を確認したあと、

その考えを使って自分で考えられるか

を見ています。


80字・100字の要約、意外と難しい

「80字なら短いから楽勝!」

と思ったら、むしろ逆です。

短いからこそ、

余計なことを書く余裕がありません。

2021年度の模範解答では、AIが差別的な判定をする理由を、

教師データに偏りがあれば、その偏りがAIの判定結果にも反映されるからだ

という形でまとめています。

必要なのは、

原因 → 結果

です。

ところが、

「AIは近年急速に発展していて、私たちの生活のさまざまな場面で……」

なんて書いていたら、ほぼ終了です。

要約では、

何が原因で、何が起きるのか。

まずそこを探してください。


本文は「全部覚える」のではなく「構造」を読む

長い課題文を見ると、

「全部理解しなきゃ!」

と思いがちです。

もちろん読む必要はあります。

でも大切なのは、

筆者の論理の流れ

です。

たとえば2025年度では、

生産性を上げ続ける
↓
需要が同じようには増えない
↓
失業が増える可能性がある
↓
労働時間を減らす
↓
地域・家族・社会貢献などに時間を振り向ける

という流れで「時間政策」が説明されています。

つまり、文章を読むときには、

「AだからB、その結果C」

という矢印を意識してください。

これが読解問題でも、最後の小論文でもかなり重要です。


高崎経済大学らしいのは「地域」と「政策」を考えさせること

地域政策学部なので当然といえば当然ですが、

この大学では、

社会問題を誰が、どのような仕組みで解決するのか

がかなり重視されています。

2023年度では人口減少社会がテーマです。

人口が減れば、

学校や公共施設の統廃合、

空き家、

地域コミュニティの維持など、

さまざまな問題が起こります。

でも、

「市役所が全部決めればいい」

とは考えません。

むしろ、住民同士が議論し、時間をかけて合意形成する必要があるとされています。模範解答でも、公共施設の統合や再配置、跡地利用について住民同士の議論が必要だと整理されています。

ここがポイントです。


「行政に任せればいい」でもない

地域政策の問題というと、

「行政が支援するべきだ」

と書きたくなります。

でも、それだけでは弱い。

2023年度の模範解答では、市民がまちづくりに参加することで、

「統治される側」

だけではなく、

「統治する側」の視点

を身につけることが「学習」だと整理されています。

つまり、

行政が政策を作る。

住民は従う。

ではありません。

住民も地域を作る主体になる。

この考え方は、高崎経済大学の小論文でかなり重要です。


逆に「個人で頑張れ」でもない

では、

「住民一人ひとりが意識を変えればいい!」

でよいか。

これも違います。

2025年度では、

「もっと休みたい」と思っていても、周囲が働いていると自分だけ休みにくいという問題が論じられています。

つまり、

個人の意識だけでは解決できない問題

がある。

そこで、

制度や公共政策によって、

「みんなが同じ条件で休める」

状況を作る。

このように、

個人の努力と制度の仕組みを分けて考える

ことも必要です。


「AかBか」ではなく「どう両立させるか」

近年の問題では、

単純にどちらか一方を選ぶだけでは解けない問題も目立ちます。

たとえば2026年度は、文化財の保存と活用が中心的なテーマです。

文化財を守るためには保存が必要。

しかし保存には費用がかかります。

一方で、観光資源などとして活用すれば経済的効果が生まれる。

でも活用しすぎれば、文化財そのものが傷む可能性もあります。

つまり、

保存か活用か

ではありません。

保存と活用をどう両立させるのか

という問題です。

これは地域政策学部らしい考え方です。

現実の政策では、

「どちらか100%」

なんてことはほとんどありません。

複数の価値をどう調整するか。

ここまで考えましょう。


具体策は「誰が・何を・なぜ」で考える

小論文でありがちな表現があります。

「地域で協力するべきだ。」

「行政の支援が必要だ。」

「住民の意識を高めるべきだ。」

いや、まあ、そうなんですけど。

具体的に何をするんですか?

という話です。

2023年度の模範解答では、空き家問題について、

公民館を中心に住民が学習会や話し合いを行い、地域として対応策を決める

という具体策まで書いています。

2022年度の模範解答では、

家庭菜園、市民農園、体験農園、農作業交流などを通して、食と農の問題を自分事として考える機会を増やすという提案になっています。

ここまで書けば、

「何をするのか」

が見えます。


図表もちゃんと読む

2022年度では、文章だけではなく、

OECD諸国の肥満率や畜産物消費量の図表も出されています。

つまり、

文章+データ

を組み合わせて理解する力も必要です。

ただし、難しい統計学は必要ありません。

見るべきなのは、

日本は他国と比べてどの位置にいるのか。

そのデータは本文の主張をどう支えているのか。

この二点です。


最後の問3は「本文+自分」で書く

「あなたの意見を述べなさい」

と書いてあると、

自由に書いていいように見えます。

でも、高崎経済大学の場合、

そうではありません。

2022年度では「本文をもとにして」、2025年度でも「本文の内容を踏まえつつ」と指定されています。

つまり、

本文を無視した自分語りはダメ。

でも、

本文をまとめるだけでもダメ。

必要なのは、

本文では○○という問題が指摘されている。
私はこれを△△という問題にも当てはめられると考える。
そのため□□という対策が必要である。

という流れです。


300〜400字だからこそ、いきなり書かない

この大学の問3は、

250〜400字程度です。

短いです。

短いから楽。

ではありません。

短いからこそ、

何を書くかを先に決めないと、すぐ字数がなくなります。

たとえば300〜400字なら、

問題
↓
自分の主張
↓
具体策
↓
その理由
↓
結論

くらいまで先に決めてください。

思いつくまま書いて、

「300字まで書いたけど、まだ解決策に入ってない!」

となったら悲劇です(笑)。


普段から何を勉強すればいい?

地域政策学部を目指すなら、

人口減少、少子高齢化、空き家、地域交通、農業、食料、環境、AI、労働、観光、文化財、住民自治など、

地域社会に関するニュースには触れておきましょう。

ただし、

「空き家ならこの答案!」

と暗記する必要はありません。

ニュースを見たら、

なぜ問題なのか。
誰が困っているのか。
原因は何か。
住民にできることは何か。
行政にできることは何か。
両者をどうつなぐのか。

と考えてください。

これがそのまま小論文対策になります。


模範解答は暗記しない

これもかなり重要です。

AI差別。

食料問題。

空き家。

時間政策。

文化財。

テーマは毎年変わります。

だから、

模範解答を丸暗記してもほぼ使えません。

見るべきなのは、

「本文のどこから、この論点を考えた?」

「なぜこの具体例を選んだ?」

「なぜこの解決策なの?」

というところです。

模範解答は、

文章を覚える教材ではなく、考え方を研究する教材

です。


高崎経済大学の小論文は「地域の問題を解決する試験」

この大学の小論文を一言でまとめるなら、

文章から社会問題を正確に読み取り、それを地域社会の現実に引きつけ、政策的な解決策まで考える試験

です。

必要なのは、

読解
→ 要約
→ 因果関係
→ 問題発見
→ 具体例
→ 解決策
→ 短く論証

という流れです。

そして何より、

いきなり書かない。

まず読む。

本文の構造を整理する。

設問を確認する。

問題を一つに絞る。

誰が何をするのかを決める。

理由を考える。

それから書く。

高崎経済大学 地域政策学部を目指す人は、この順番で過去問に取り組んでみてください。

 

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広島大学 総合科学部 総合科学科(文系)一般選抜の小論文対策

広島大学 総合科学部 総合科学科(文系)一般選抜の小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析

年度 中心となるテーマ 求められる思考
2018 人間社会と自然 対立するものを関係づけ、共生の可能性を考える
2019 日常生活・個人と社会 全体と個人、社会的関係と個別性を統合する
2020 世界・現象をどう理解するか 自然科学・社会科学・経験知など複数の知を統合する
2021 認識と文脈 物事を単独で見るのではなく、歴史・文化・経験との関係で捉える
2022 近代自然科学の世界観 近代科学の成果と限界を捉え、別の世界観を構想する
2023 人間・文化・意味 人間を関係と文脈のなかで理解する
2024 心と身体・人間と動物・意識 心身二元論や人間中心的理解を複数の観点から考え直す
2025 時間 物理的時間・社会的時間・生物的時間・効率化を横断して考える

広島大学 総合科学部 総合科学科(文系)の小論文を初めて見た高校生は、おそらくこう思うでしょう。

「……で、結局何について書けばいいの?」

その反応、かなり正常です(笑)。

というのも、この大学の小論文では、哲学、自然科学、社会学、文化人類学、心理学、生物学、環境問題など、分野の異なる複数の資料が一気に出てきます。

そして、

「この文章を要約しなさい」

でも、

「筆者の主張について意見を書きなさい」

でもありません。

むしろ求められているのは、

バラバラに見える複数の資料から、自分で一つの問題を発見し、自分で問いを立て、それらの資料を使って論じること

です。

はい。けっこう難しいです。

でも、2018年度から2025年度までの過去問を見ると、出題の「考えさせ方」にはかなり一貫性があります。

そこを理解すれば、対策の方向も見えてきます。


広島大学総合科学部の小論文は「資料を読む試験」ではない

もちろん、資料は読まなければなりません。

でも、読めれば終わりではありません。

この大学の小論文で重要なのは、

資料と資料をつなぐこと

です。

2018年度の模範解答では、人間社会と自然の対立、都市のなかの自然、エコヴィレッジなどを扱う複数資料を結びつけて、

「人間社会と自然との共生」

という論点を作っています。

つまり、資料ごとの内容を順番に説明しているわけではありません。

資料を材料として使いながら、

「結局、これらの資料をまとめて考えると何が問題になるのか」

を考えています。

ここが広島大学の小論文対策のスタート地点です。


「資料1は○○、資料2は△△」ではダメ

複数資料問題を解く高校生によくあるのが、

資料1では○○について述べられている。
資料2では△△について述べられている。
資料3では□□について述べられている。

という書き方です。

いや、読めてはいるんです。

でも、それではほとんど資料紹介です。

広島大学が見たいのは、その先です。

資料1と資料3は何が共通しているのか。
資料2はそれらとどこが違うのか。
その違いから、どんな問題が見えてくるのか。

ここまで考える必要があります。


2019年度――「社会」と「個人」をどうつなぐか

2019年度の模範解答の題は、

「日常生活の二面性」

です。

私たちの日常生活は、電気、水道、交通、流通など、多くの他者との社会的関係によって支えられています。

その一方で、一人ひとりの日常生活は、その人にしかない特殊なものでもあります。

模範解答は、この二つを、

社会全体との関係のなかにありながら、個人は代替できない固有性をもつ

という形で統合しています。

大事なのは、

「社会か個人か」ではなく、「社会のなかで個人はどう存在しているのか」

と考えていることです。

広島大学では、こうした「AかBか」ではなく、

AとBの関係そのものを考える

問題が非常に多いです。


2020年度――一つの学問だけで世界を理解できるのか

2020年度では、自然科学、社会科学、数学、経験的な知識など、異なる「知り方」が資料として提示されています。

そこから模範解答では、

物事を本当に理解するためには、一つの方法だけでは不十分なのではないか

という問題を立てています。

科学的に数値化できることもあれば、人間の価値観や経験のように、数値だけでは捉えきれないものもあります。

そこで、物事を多面的・総合的に考える必要があると論じています。

これ、

かなり「総合科学部」っぽいですよね。

一つの専門分野ですべてを説明しようとするのではなく、

複数の視点から一つの問題を見る。

これが繰り返し求められています。


2021年度――私たちは「そのもの」を見ているのか

2021年度の模範解答の題は、

「知識とともに見ること――認識の文脈依存性」

です。

ちょっと難しい(笑)。

でも考えていることは面白いです。

私たちは何かを見るとき、その物体だけを純粋に見ているわけではありません。

過去の経験、知識、歴史、文化、周囲の環境などと一緒に見ています。

模範解答では、芸術作品や都市などを例に、

何かを理解するには、その背景にある文脈まで考えなければならない

と論じています。

ここでも、

資料に書かれている具体例の背後から、共通する考え方を取り出す

ことが必要です。


2022年度――「科学は正しい」で終わらない

2022年度では、近代自然科学の世界観がテーマになっています。

近代科学は、人間が自然を理解し、予測し、制御するために大きな力を与えてきました。

でも、模範解答では、

その世界観だけで現代の問題を解決できるのか

と問い直しています。

近代科学では、人間と自然を切り分け、対象を客観的に分析する方法が発達しました。一方、それが自然を「支配する対象」として見る発想にもつながったと考えます。

そして結論では、自然科学だけではなく、社会科学や人文科学まで含めた学際的な知が必要だと論じています。

つまり、

科学を否定するのではない。
でも、科学だけで十分とも考えない。

こういうバランスのとれた思考が求められます。


2023年度――「人間とは何か」を考えさせてくる

2023年度の模範解答のタイトルは、

「関係のなかで意味を生きる人間」

です。

かなり哲学っぽくなってきました(笑)。

資料には、心の治療、文化、目くばせ、土地や物語などが登場します。

たとえば、同じような目の動きでも、

ただの「まばたき」なのか、

誰かへの「目くばせ」なのか、

意味は違います。

なぜ違うのか。

そこに本人の意図や社会的なルールがあるからです。

模範解答では、このことから、

人間は、一つの性質だけで理解できる存在ではなく、文化・社会・土地・他者との関係のなかで意味を生きる存在である

と考えています。

すごいですよね。

資料を読んで、

「目くばせについて書いてありました」

で終わったらアウトです。

そこから、

「人間を理解するとはどういうことなのか」

まで抽象化しています。


2025年度も形式は同じ――「題」まで自分で決める

2025年度も、五つの資料を読み、少なくとも三つの資料を使って小論文を書く形式です。

しかも、

自分の論旨にふさわしい題を自分でつける

ことまで要求されています。

資料では、時計、時間の測定、社会のなかの時間、効率化、体内時計などが扱われています。

つまり、

「時間について書きなさい」

で終わりではありません。

そこから、

時間とは客観的に測るものなのか。

社会によって作られるものなのか。

私たちが感じる時間と時計の時間は同じなのか。

といった問いを、自分で作らなければなりません。


最大の難所は「共通テーマを見つけること」

広島大学の問題で最初につまずくのはここです。

五つの資料がある。

内容は全部違う。

「……どうつながってるの?」

となります。

だから、最初にやるべきなのは、

それぞれの資料を一文でまとめること

です。

たとえば、

「資料1=科学的な時間測定について」

「資料2=社会における時間意識について」

「資料3=効率化と時間について」

などと一文で整理していきます。

そして、それらを並べて眺めます。

すると、

「全部、時間そのものというより、人間が時間をどう捉えるかについて書いているのでは?」

と見えてくる。

ここから小論文が始まります。


次に「共通点」と「違い」を探す

資料の共通点を探すだけではありません。

むしろ、

資料同士の違い

がヒントになることもあります。

たとえば、

「人間と自然は対立する」

という考え方と、

「人間も自然の一部である」

という考え方があったとします。

この違いから、

「そもそも人間と自然を分けて考えることは適切なのか」

という問いが作れます。

つまり、

共通点+対立点=自分の問い

です。

この作業がかなり重要です。


そして「自分の問い」を作る

ここが一番難しいところです。

「テーマ」が見つかっただけでは、まだ小論文ではありません。

テーマが「自然」なら、

自然の何を問題にするのか。

テーマが「時間」なら、

時間について何を問うのか。

まで決めます。

たとえば、

人間と自然は本当に対立する存在なのか。

科学的な知識だけで世界を十分に理解できるのか。

私たちは対象を文脈から独立して理解できるのか。

時計によって測られる時間と、人間が経験する時間は同じなのか。

こうなって初めて、答案を書く方向が決まります。


1200字ある。だから、いきなり書くな

これ、かなり大事です。

広島大学の問題を見て、

「時間がない! とりあえず書こう!」

はい、危険です(笑)。

複数資料を使って1200字程度を書く以上、先に構成を決める必要があります。

まず各資料を一文で整理する。

次に共通テーマを探す。

対立点を見つける。

自分の問いを作る。

その問いに対する自分の答えを一文で決める。

それから、

どの資料を、どの順番で使うか

を決めます。

ここまでやって、ようやく原稿用紙です。


「題」が思いつかないなら、論点が決まっていない可能性が高い

この大学では、自分で題をつけます。

これ、地味に重要です。

「自然について」

「人間について」

「時間について」

では広すぎます。

2019年度の模範解答なら、

「日常生活の二面性」

2023年度なら、

「関係のなかで意味を生きる人間」

となっています。

タイトルを見れば、

「何について、どの方向から論じたのか」

が分かります。

だから、自分の答案に20字前後の題をつけられないなら、

そもそも自分が何を論じたいのか決まっていない

可能性があります。

これはセルフチェックとしてかなり使えます。


背景知識は「答案ネタ」ではなく「読解の足場」

では、何を勉強しておけばよいのでしょうか。

環境問題、科学、文化、社会、人間、身体、AI、生命、歴史、時間などについて、幅広く本や新聞、ニュースに触れておくことは有効です。

ただし、

「環境問題が出たら、この結論を書く」

みたいな暗記はおすすめしません。

広島大学は、そんなに親切ではありません(笑)。

必要なのは、

初めて見る資料でも理解できるための知識

です。

知識は答案を暗記するためではなく、

資料を読むために使うもの

だと考えてください。


模範解答は「内容」より「つなぎ方」を分析する

模範解答を見ると、

「この具体例覚えておこう」

となりがちです。

でも広島大学の場合、もっと重要なのは、

どうやって資料を組み合わせたのか

です。

なぜ資料1と資料3を使ったのか。

なぜ資料4は使わなかったのか。

どこで資料説明から自分の考察に移ったのか。

どうやってバラバラな資料を一つの問いにまとめたのか。

ここを分析します。

つまり、

模範解答を暗記するのではなく、完成答案から思考の過程を逆算する。

これが正しい使い方です。


広島大学総合科学部の小論文は「線を引く試験」

最後に、この大学の小論文を一言で表すなら、

バラバラな資料のあいだに、自分で一本の線を引く試験

だと思います。

五つの資料がある。

内容は違う。

でも、

その奥に共通する問題を見つける。

違いを整理する。

問いを作る。

自分の答えを出す。

そして複数の資料を使って論証する。

必要なのは、

資料を読む力だけではありません。

資料と資料のあいだに「関係」を発見する力です。

だから対策では、

読む
→一文で整理する
→共通点を探す
→違いを探す
→問いを作る
→主張を決める
→資料を選ぶ
→構成を作る
→書く

この順番を徹底してください。

いきなり書かない。

資料ごとに感想を書かない。

模範解答を丸暗記しない。

考えてから書く。

広島大学 総合科学部 総合科学科(文系)の小論文では、この力がかなり真正面から問われています。

 

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東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 一般選抜 小論文対策

E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 一般入試 小論文 模範解答

 2024E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2023E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2022E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2021E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2019E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2018E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2017E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

 2016 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース   小論文    模範解答

 2015 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース   小論文    模範解

 

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東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 一般選抜の小論文対策|過去10年分から傾向と勉強法を分析

東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコースを志望している高校生からすると、「福祉について勉強しておけば、小論文は何とかなるのかな?」と思うかもしれません。もちろん、社会福祉についての知識は必要です。ただ、2015年度から2024年度までの過去問を見ると、この大学の小論文は、「福祉について知っていることを書く試験」ではありません。むしろ、課題文を正確に読み、そこで提示された概念や問題を理解し、そこから自分自身の問いを立て、社会福祉の問題として考える試験です。

しかも最近になるほど、

「支援とは何か」

「ケアとは何か」

「他者を理解するとは何か」

「利他とは何か」

といった、かなり根本的な問題まで考えさせています。なかなか本気です。だからこそ、対策も「福祉用語を覚える」だけでは足りません。


過去問10年分を見ると、テーマは毎年かなり違う

年度 主なテーマ 問題の中心
2015 問題行動を起こす児童・生徒の分離 排除か、問題の原因に向き合うか
2016 子どもの貧困 貧困の連鎖をどう断ち切るか
2017 学校安全 人的限界を踏まえた安全対策
2018 ひきこもり・自己責任論 個人責任か、社会的包摂か
2019 異文化理解 福祉において「異質な他者」をどう理解するか
2020 障害者の自己決定とパターナリズム 支援と本人の主体性の緊張
2021 地域共生社会 「我が事」ではなく緩やかなつながりをどう作るか
2022 ピアグループとケア ケアを一方向的支援から相互的関係へ捉え直す
2023 世界格差とグローバル社会 コスモポリタニズムと現実的な国際協力
2024 利他 「与える/与えられる」という非対称性をどう越えるか

2015年度から2024年度までには、問題行動を起こす児童・生徒、子どもの貧困、学校安全、ひきこもり、異文化理解、障害者の自己決定、地域共生社会、ケア、世界的な経済格差、利他などが扱われています。

「全然違うテーマばっかりじゃん!」と思いますよね。その通りです。ですから、「このテーマが出たら、この答案を書く!」という丸暗記型の対策はほぼ通用しません。でも、問題の考えさせ方にはかなり共通点があります。


まずは「目の前の問題」だけで終わらせない

2015年度では、問題行動を繰り返す児童・生徒を学校から分離する対応がテーマになっています。一見すると、「授業を妨害するなら、別の場所で指導すればいい」と思うかもしれません。しかし模範解答では、単に分離しても、そもそもなぜその児童・生徒が問題行動を起こしたのかという根本原因は解決されない、と考えています。さらに、自分とは異なる人を「異分子」として排除する発想そのものにも問題を見いだしています。ここが重要です。東京学芸大学の小論文では、起きている現象だけを見るのではなく、「なぜそうなったのか」を考える必要があります。


「本人の責任」で終わらせない

2018年度では、ひきこもりと自己責任論がテーマになっています。

「働いていないのは本人の責任では?」

という考え方に対し、模範解答では、社会から孤立している人を自己責任として放置すること自体が問題ではないかと考えています。さらに、日本の社会福祉には、困窮した原因や責任を問わず支援するという考え方があることを踏まえ、自己責任論との対立を整理しています。

つまり、個人の問題に見えるものを、社会との関係から考え直す。これも、この大学で繰り返し求められている力です。


2019年度あたりから、一気に抽象度が上がる

ここからが東京学芸大学ソーシャルワークコースの特徴です。2019年度では「異文化理解」がテーマになります。でも、「外国人の文化を理解しましょう」という単純な話ではありません。課題文では、そもそも日本人どうしであっても完全には分かり合えないことを踏まえ、

異文化理解とは、外国文化を理解することだけではなく、自分とは異なる「他者」とどう向き合うかという問題ではないかと考えます。

模範解答でも、社会福祉を必要とする人を「障がい者」「貧困者」「病気の人」といったカテゴリーだけで理解するのではなく、その人自身を理解しようとすることが重要だと論じています。さらに、専門知識だけを一律に当てはめるのではなく、個別のコミュニケーションによって「その人」を理解する必要があるとしています。

もう、「社会福祉制度を知っていますか?」という試験ではありません。「人を理解するって何?」というところまで来ています。


「善意だから正しい」とは限らない

2020年度は、かなり重要な問題です。

障害者から、「タバコを吸いたい」と言われたら、介助者はどうするべきか。「体に悪いんだから、止めてあげるのが親切でしょ」と思う人もいるでしょう。

でも課題文は、それ、本当に本人のためですか?と問い返してきます。

本人のためを思って、本人に代わって判断することは「パターナリズム」と呼ばれます。課題文では、善意や思いやりを装いながら本人の意思決定を奪う危険が指摘されています。

模範解答でも、障害者であるという理由だけで、健常者なら当然認められる自由や権利を制限することは問題だと論じています。

ここから分かるのは、

「支援する=善いこと」と単純に考えてはいけない

ということです。支援によって、相手の自由を奪っていないか。相手を一方的に「弱い人」と決めつけていないか。そこまで考えます。


「地域の絆が大切!」でも終わらない

2021年度では地域共生社会がテーマです。

普通なら、「地域のみんなが助け合うことが大切です」と書きたくなります。でも、ここでも東京学芸大学は簡単には終わらせてくれません(笑)。「地域の問題を自分のこととして考えよう」という強い共同体意識を全員に求めることは、現代社会では現実的ではないのではないか。さらに、そのような意識を持たない人を排除する危険すらあるのではないか、と考えます。そこで、強い絆よりも、困ったときには手を差し伸べられる程度の「緩やかなつながり」を重視します。

しかも、精神論だけではありません。地域住民が参加できる「仕組み」や「体制」を整える必要があると論じています。つまり、「みんなで仲良く!」ではなく、「どうすれば実際に人がつながれるの?」まで考える必要があります。


2022年度では「ケアとは何か」を考える

2022年度はさらに難しくなります。テーマはピアグループとケアです。従来の医療・福祉では、支援者 → 被支援者という関係になりがちです。

しかし、その関係では、支援される人が常に「弱者」として固定されてしまう可能性があります。そこでピアグループでは、

自分の経験を語る。

他者の話を聴く。

他者を気遣う。

そして自分も支えられる。

という関係が生まれます。

模範解答では、このことから、ケアは一方的に与えられるものではなく、自己と他者が相互にケアし合う双方向的な行為だと考えています。つまり、「どうケアするか」ではなく、「そもそもケアとは何か」を考えています。ここまでくると、かなり哲学的です。


2024年度は「利他とは何か」

そして2024年度。テーマは「利他」です。誰かを助ける。困っている人に何かを与える。一見すると、完全に良いことです。ところが模範解答では、「与える人/与えられる人」という関係そのものが非対称なのではないかと考えています。「私があなたを助けてあげる」という関係が、場合によっては相手を「助けられる側」として固定してしまう。

そこで「漏れる」という考え方を使い、特定の人だけを狙って「支援してあげる」のではなく、広く誰かのためになる行為が、結果として必要な人に届くような支援を考えています。

さらに最後には、困っている人を見つけて支援するだけでなく、そもそも人が困ってしまう社会構造そのものを変える必要があるというところまで議論を進めています。


東京学芸大学の小論文は「福祉の常識」を疑う試験

ここまで見てくると、ある共通点が見えてきます。東京学芸大学ソーシャルワークコースの問題は、一見すると「正しいこと」「善いこと」に見える考えを、そのまま受け入れません。

「問題児を分離すればいい」

→本当に問題は解決する?

「ひきこもりは本人の責任」

→社会の側に問題はない?

「障害者のために止めてあげる」

→本人の自由を奪っていない?

「地域のみんなが強くつながればいい」

→それを望まない人を排除しない?

「支援者が弱者を助ける」

→なぜ支援する側/される側を固定する?

「困った人に与える」

→与える側が上になっていない?

こうして、

一度、当たり前を疑う。これが非常に重要です。


では、どうやって勉強すればいいのか

まず「課題文を一文でまとめる」

長い課題文を読んだら、いきなり答案を書いてはいけません。

まず、「この文章は結局、何を問題にしているの?」

を一文で説明します。

たとえば2020年度なら、

善意による支援であっても、本人の自己決定を奪えば支配になりうる。

と整理できるでしょう。

2022年度なら、

ケアは支援者から被支援者へ一方的に与えられるものなのか。

と考えられます。

これができないまま1000字を書き始めると、かなりの確率で迷子になります。


「重要な言葉」を自分で説明できるようにする

東京学芸大学の問題では、

パターナリズム。

自己責任論。

地域共生社会。

ケア。

利他。

など、かなり重要な概念が出てきます。

これらを、「なんとなく分かる」で済ませない。「80字くらいで説明してみて」と言われても答えられるようにしてください。文章を書く前に、概念を理解する。これが大前提です。


「何と何が対立しているのか」を探す

課題文では、多くの場合、二つの考え方が対比されています。

たとえば、

自己責任/社会的責任

保護/自己決定

強い共同体/緩やかなつながり

支援者/被支援者

与える/漏れる

です。

文章を読んだら、

「この課題文、何と何を比べている?」と考えてください。

この対立関係を見つけるだけで、課題文の構造がかなり見えます。


一番難しいのは「自分の問い」を作ること

本文を理解した。筆者の主張も分かった。でも、それだけでは小論文になりません。

そこから、自分は何を考えるのかを決めます。

たとえば2022年度なら、

支援する人と支援される人を固定的に分ける必要は本当にあるのか。

2024年度なら、

社会福祉は、困ってから支援するだけで十分なのか。

というように、自分の問いを作る。

この「問い」ができれば、その後の1000字はかなり書きやすくなります。


「個人・関係・制度」の三つで考える

このコースの小論文では、問題を三段階で考えるとかなり整理しやすいです。

個人

本人は何に困っている?

本人はどうしたい?

関係

家族、支援者、地域との関係はどうなっている?

制度・社会

なぜその困難が生まれる?

社会の仕組みに問題はない?

たとえば子どもの貧困なら、

子ども自身
↓
ひとり親家庭
↓
雇用・養育費・法律

と考えることができます。2016年度の模範解答も、親の労働環境や養育費、法制度にまで問題を広げています。この視点はかなり使えます。


1000字あるからこそ、絶対にいきなり書かない

この大学では1000字程度の論述が中心です。

「1000字もある!」と思うかもしれません。でも、1000字あるからこそ、プロットなしで書いたら危険です。

たとえば、

第1段落
→課題文の問題を整理する

第2段落
→自分の問い・主張を示す

第3段落
→理由①を説明する

第4段落
→理由②や別の視点を検討する

第5段落
→社会福祉の支援・制度へつなげて結論

くらいの設計を作ります。

まず考える。

それから書く。

この順番です。


模範解答は暗記しない

これも重要です。

2019年度は異文化理解。

2020年度はパターナリズム。

2021年度は地域共生社会。

2022年度はケア。

2024年度は利他。

テーマはどんどん変わります。

だから、完成した模範解答を覚えても、次年度にはほぼ使えません。

見るべきなのは、

「なぜこの論点を立てた?」

「本文のどこからこの主張を考えた?」

「どうしてここで社会制度の話に進んだ?」

という思考の道筋です。模範解答は、暗記する教材ではありません。

考え方を研究する教材です。


普段から「本当にそう?」と考える

東京学芸大学ソーシャルワークコースを目指すなら、ニュースを見たときにも、

「良い取り組みですね」で終わらず、本当にそう?と考えてみてください。

支援を増やせば解決?

本人はその支援を望んでいる?

誰かが排除されない?

その制度は持続可能?

本人の自由と安全は両立できる?

問題が起きてから支援するだけでいい?

こういう問いを持つこと自体が、小論文の練習です。


この大学の小論文は「優しいことを書く試験」ではない

福祉系だから、「困っている人に優しくしましょう」「みんなで助け合いましょう」

と書けばよい。そんな試験ではありません。

むしろ、

そもそも「助ける」とは何なのか。

支援によって相手を弱者にしていないか。

人が困ってしまう社会そのものに問題はないか。

そこまで考える試験です。

だから必要なのは、

読解
→概念整理
→対立構造の把握
→問題発見
→自分の問い
→論点設定
→論証
→社会福祉への接続

です。そして最後に、一番大切なこと。

いきなり書かない。

まず読む。

整理する。

疑う。

問いを立てる。

考える。

それから書く。

東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコースを目指す人は、ぜひこの順番で過去問に取り組んでみてください。

 

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東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 学校推薦型選抜 小論文対策講座

東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 学校推薦型選抜 小論文 模範解答

2024年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

2023年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

2022年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

2021年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

2020年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解答

2019年度 東京学芸大学 学校推薦型選抜 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 小論文 模範解

 

東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコース 学校推薦型選抜の小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析

東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコースを目指している高校生からすると、「福祉について勉強しておけば、小論文は何とかなるのかな?」と思うかもしれません。もちろん、社会福祉についての知識は必要です。でも、過去問を見る限り、「困っている人を助けることが大切です」と書いて1000字を埋めればいい試験ではありません。むしろ問われているのは、困難を抱えている人を、一人の人間・権利の主体として捉え、その人がなぜ困難な状況に置かれているのかを考え、個人・地域・制度のレベルから具体的な支援を考える力です。これが、このコースの小論文対策の中心になります。


過去問にはかなり明確な傾向がある

年度 主なテーマ 問われている中心的な問題
2018 子どもの権利 子どもを権利の主体としてどう捉えるか
2019 介護とビジネス 福祉性と事業の持続可能性をどう両立するか
2020 子ども食堂 支援の意義と限界、専門職・行政との連携
2021 コロナ禍と社会福祉 危機によって顕在化した社会福祉の課題と対応
2022 受刑者の尊厳・薬物依存 刑罰と人間尊重、更生・治療をどう両立するか
2023 地域共生社会 孤立を防ぎ、多様な人々が共生する地域をどう作るか
2024 子どもの意見表明権 声を上げにくい子どもの権利をどう保障するか

2018年度から2024年度までを見ると、テーマは毎年かなり違います。

子どもの権利、介護、子ども食堂、コロナ禍と社会福祉、受刑者と薬物依存、地域共生社会、子どもの意見表明権などです。

一見すると、「毎年違うじゃん!」と思うかもしれません。でも、よく見ると共通点があります。どの問題も、社会の中で不利益や困難を抱えやすい人を、どのように理解し、どのように支援するのかを考えさせています。

2018年度の模範解答では、子どもについて、安全に生きる権利、成長する権利、暴力や搾取から守られる権利、社会に参加する権利などが整理されています。さらに、子どもを単なる「守られる存在」としてではなく、権利をもつ主体として捉える必要があると論じています。この考え方は、2024年度の「子どもの意見表明権」の問題にもかなり明確につながっています。


「かわいそうだから助ける」では足りない

福祉系の小論文で、かなりありがちな答案があります。

「困っている人を支援することが大切です」

「社会全体で助け合うべきです」

「誰もが安心して暮らせる社会を作るべきです」

いや、まあ、その通りなんです。でも、

で、具体的にどうするの?

という話になります。

東京学芸大学のソーシャルワークコースでは、ここから先が重要です。

2024年度の模範解答では、子どもの意見表明権を守るために、まず子どもが安心して意見を言える環境を作る必要があるとしています。さらに、判断に必要な情報が与えられていることや、意見を言ったことで不利益を受けないことも必要だと論じています。さらに、子どもを年齢だけで一括りにせず、発達段階や表現能力など、それぞれの子どもの特性に応じた配慮が必要だとしています。

つまり、

「権利は大切です」

で終わらず、

その権利を実際に行使できるようにするには、どんな環境が必要なのか

まで考えています。これが小論文です。


大切なのは「支援される人」を主体として考えること

このコースの過去問を通してかなり重要なのが、本人の意思や権利を尊重するという視点です。たとえば2022年度の模範解答では、受刑者について、犯罪行為そのものは許されないとしながらも、受刑者も一人の人間であり、人間として尊重される必要があると論じています。

これ、けっこう大事です。「犯罪者だから悪い」で終わらない。かといって、「犯罪をした人もかわいそう」という話でもない。犯罪行為に対する責任と、人間としての尊厳を分けて考える必要があります。さらに薬物依存については、罰を与えるだけでは解決せず、再乱用防止プログラムや専門家による支援が必要だと論じています。つまり、人を責める前に、問題の構造を見る。これがソーシャルワーク的な思考です。


「個人の問題」で終わらせない

東京学芸大学のこのコースでは、「困っている本人を助けましょう」だけでは足りません。

なぜその人が困っているのか。

家庭の問題なのか。

地域の問題なのか。

制度の問題なのか。

ここまで考える必要があります。

2020年度では、「子ども食堂」の意義と課題が問われました。問題では、子ども食堂の意義と課題について1000字以内で論じるよう求められています。模範解答では、子ども食堂の意義として、食事支援、孤食の解消、食育、地域交流などが挙げられています。でも、それだけでは終わりません。子ども食堂だけでは、子どもの貧困そのものは解決しない。ここが重要です。

そこで、

子ども食堂
↓
ソーシャルワーカー
↓
自治体・社会福祉行政
↓
貧困世帯への支援

という仕組みへ広げています。

つまり、目の前の子どもに食事を提供することと、貧困そのものを減らすことは別の問題なのです。


「対症療法」と「根本的解決」を区別しよう

ここは小論文を書くうえでかなり重要です。

問題が起きた。

すぐに何か支援する。

もちろん必要です。

でも、なぜその問題が起きたのかまで考えなければ、問題は何度でも起きます。たとえば、「貧困家庭の子どもに食事を提供する」これは対症的な支援です。一方で、

「なぜその家庭は貧困状態にあるのか」

「所得保障や就労支援はどうなっているのか」

まで考えると、より根本的な支援になります。小論文では、目の前の支援+問題の原因への対応という二段構えで考えられると、かなり強いです。


「AかBか」で考えない

このコースの過去問では、単純な二者択一では答えにくい問題も多いです。2019年度では、介護は福祉なのか、ビジネスなのか。という問題が出ています。課題文では「介護は、福祉であると同時に、ビジネスなんです」という考えが示され、それについて1000字以内で論じることが求められています。「福祉にビジネスを持ち込むなんてダメ!」と書いて終わりではありません。模範解答では、介護事業を持続可能にするためには経営的な視点が必要であり、さらに利用者のニーズに応えることがQOLや介護サービスの質の向上にもつながると論じています。つまり、福祉かビジネスかではなく、福祉を持続可能にするために、ビジネスの考え方をどう取り入れるかと考えています。この「両立を考える」姿勢はとても重要です。


「連携」は超重要キーワード

過去問を見ていると、かなり頻繁に出てくる考えがあります。それが、連携です。ソーシャルワーカーだけで全部解決!……とはなりません。

自治体。

学校。

医療機関。

福祉施設。

地域住民。

ボランティア。

NPO。

いろいろな人や組織が関わる必要があります。2021年度の模範解答では、コロナ禍における社会福祉の課題として、生活困窮、孤立、福祉サービス利用の制限、差別、既存制度で対応できない人々の問題などを挙げています。そのうえで、行政から自治体までの行動計画や地域連携、さらに保健・医療・福祉の広域連携が必要だとしています。

社会福祉の問題は、一人の専門家だけでは解決できない。ここは覚えておいてください。


「地域共生社会」をどう考えるか

2023年度の模範解答では、「地域共生社会」について、多様な人々がお互いの存在を認め合い、支え合い、孤立せずにその人らしい生活を送れる社会として整理しています。そのために、地域の人が顔を合わせる機会を作る。子ども、高齢者、障がい者を見守る仕組みを作る。自治体、医療機関、ボランティアなどが連携する。外国人との交流を進める。といった具体策を考えています。ここでも、「みんな仲良くしましょう!」では終わっていません。誰が、どんな仕組みを作るのかまで考えています。


1000字ある。でも、いきなり書かない

このコースでは、2019年度以降、1000字程度で論じる形式が中心です。1000字を見ると、「うわ、長い……」と思うかもしれません。でも、小論文で一番まずいのは、とにかく書き始めることです。ダメなんです。1000字もあると、途中で何を書いているのか自分でも分からなくなります。だから、先に考えます。

たとえば「子どもの意見表明権」なら、

なぜ必要?
↓
なぜ意見を言えない子どもがいる?
↓
どんな環境が必要?
↓
大人は何をする?
↓
子ども自身には何を伝える?

と論点を分けます。これを先に作る。それから書きます。


1000字の基本構成

この大学なら、次のような構成を練習しておくとよいでしょう。

第1段落では、テーマや問題を整理して、自分の主張を示す。

第2段落では、第一の問題と支援策を書く。

第3段落では、第二の問題と支援策を書く。

第4段落では、地域・専門職・行政など、より広い支援体制を書く。

第5段落では、自分の主張をまとめる。

大事なのは、主張→理由→具体策の順番です。「支援すべきだ!」とだけ書かない。なぜ必要なのか。どう支援するのか。誰が支援するのか。ここまで書きましょう。


普段から「誰が困っているのか」を考える

東京学芸大学のソーシャルワークコースを目指すなら、ニュースを見るときの見方を少し変えてください。たとえば、子どもの貧困についてのニュースを見たら、「かわいそうだな」で終わらない。

誰が困っている?
なぜ困っている?
本人は何を望んでいる?
家庭だけの問題?
学校にできることは?
自治体は?
専門職は?
制度に問題は?

と考える。これだけでも、小論文の練習になります。


勉強しておきたいテーマ

過去問から考えると、子どもの権利、子どもの貧困、高齢者福祉、介護、障害福祉、地域共生社会、社会的孤立、多文化共生、生活困窮、薬物依存、更生支援、社会保障、行政と専門職の連携などについては、基本的な知識を持っておくとよいでしょう。

でも、模範解答の丸暗記は不要です。というか、しないほうがいいです。テーマは毎年変わります。覚えるべきなのは文章ではなく、考え方です。


模範解答は「どう考えたのか」を見る

模範解答を見るときは、「この表現使えそう!」ではなく、「なぜこの論点を立てたんだろう?」と考えてください。子ども食堂から、なぜ行政やソーシャルワーカーの話へ進んだのか。受刑者の問題から、なぜ薬物依存の治療へ進んだのか。地域共生社会から、なぜ外国人との交流まで考えたのか。ここを分析する。模範解答は、文章を覚える教材ではありません。思考の道筋を研究する教材です。


東京学芸大学ソーシャルワークコースの小論文は「優しいことを書く試験」ではない

最後に、かなり大事なことです。福祉系だからといって、「人に優しくしましょう」を書く試験ではありません。もちろん、人間を尊重する姿勢は大切です。しかし、その先に、

なぜ困難が生じるのか。
本人の権利や意思はどうなっているのか。
どんな支援が必要なのか。
誰が支援するのか。
社会の仕組みはどう変えるべきなのか。

まで考える必要があります。

つまり、東京学芸大学 E類教育支援専攻 ソーシャルワークコースの小論文対策で必要なのは、

設問分析
→ 問題発見
→ 論点設定
→ 当事者の視点
→ 個人・地域・制度の整理
→ 具体策
→ 論証

です。そして、何より、考えてから書く。これを徹底してください。1000字を埋める練習ではありません。1000字で、一つの社会問題を自分の頭で考え抜く練習です。

 

 

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横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 対策講座

 

経営学部 学校推薦型選抜 小論文試験 模範解答

 2025年度 横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 模範解答

 2024年度 横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 模範解答

 2023年度 横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 模範解答

 2022年度 横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 模範解答

 2021年度 横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜入試 小論文 模範解答

 

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横浜国立大学 経営学部 学校推薦型選抜の小論文対策|過去問から傾向と勉強法を分析

横浜国立大学経営学部の学校推薦型選抜を目指している高校生からすると、

「経営学部の小論文って、企業のニュースをたくさん覚えておけばいいの?」

と思うかもしれません。

結論から言うと、それだけでは足りません。

過去問を見ると、横浜国立大学経営学部の小論文で問われているのは、

文章を正確に読む
→ 経営学・経済学の概念を理解する
→ その概念を使って具体的な問題を考える

という力です。

「DXは大切です!」
「企業は環境に配慮すべきです!」
「チームワークが重要です!」

……うん。間違ってはいません。

でも、それだけだと小論文としてはかなり厳しいです。

大切なのは、

「なぜそう言えるのか」まで説明すること。

ここが横国経営の小論文対策の核心です。

横国経営では、かなり本格的な経営・経済のテーマが出る

年度 主なテーマ 特に要求されていること
2020 組織文化とイノベーション/第四次産業革命 概念理解+企業事例への適用、技術革新の歴史的整理
2021 マーケティング調査/ESG経営 概念分類・関係整理、制度設計
2022 チームとイノベーション/組織と情報共有 本文理解+自分自身の経験への応用
2023 スタートアップ/逆選択・情報の非対称性 経済・経営概念の説明+具体的解決策
2024 「企業は社会の公器」 概念説明+企業が解決すべき社会問題と解決策
2025 DX 障壁の整理+複数の経営課題を統合して解決策を考える

過去問では、マーケティング、ESG、イノベーション、組織論、スタートアップ、情報の非対称性、逆選択、企業の社会的責任、DXなど、経営学部らしいテーマが継続して扱われています。

たとえば2021年度には、マーケティング調査について「定量/定性」「見る/聞く」という分類を整理し、それぞれの調査方法を具体例とともに説明する問題が出されています。

同年度の別問題では、ESGについて、環境や社会への取り組みだけでなく、投資家、企業価値、情報開示との関係まで理解する必要があります。

2023年度では、スタートアップ、IPO、M&A、情報の非対称性、逆選択などが扱われています。

さらに2025年度ではDXがテーマとなり、日本企業でDXが進みにくい理由として、現状維持バイアス、短期的な経営指標、過去の成功モデルへの執着、人材評価、経営陣のリーダーシップなどを整理することが求められています。

つまり、

「経営学部だから企業の話を書けばいい」

という単純な試験ではありません。

文章のなかに出てくる考え方を、きちんと理解しなければならないのです。

基本は「本文を理解する問題」+「それを使って考える問題」

横国経営の問題には、かなり明確なパターンがあります。

まず、

「本文では何が言われているのか」

を説明させる。

そして次に、

「その考えを使って、あなたならどう考えるか」

を問う。

つまり、

読解
↓
概念理解
↓
応用

という流れです。

2025年度がわかりやすいでしょう。

まず問1では、日本企業がDXを進める際の障壁を本文から整理します。

しかし問2では、「守りのDX」と「攻めのDX」を同時に進めるとき、どのような経営上の問題が起こるかを自分で考えなければなりません。

模範解答では、限られた人材・資金・時間をどう配分するかという「経営資源の配分」を論点にしています。

ここが大事です。

本文を覚えただけでは解けません。

理解した内容を使って、さらに一歩考える。

これが必要です。

要約は「文章を短くすること」ではない

小論文対策でよくある勘違いがあります。

「要約してください」と言われると、本文の文章を短くして書こうとすることです。

でも、本当の要約はそうではありません。

文章の構造をつかむことです。

たとえば2022年度では、企業を取り巻く環境の変化によって、チームに期待される成果が変わっていることが論じられています。

模範解答では、

環境変化が速くなる
↓
企業にイノベーションが必要になる
↓
チームにも新商品・新サービス・新事業の創造が求められる

という因果関係で整理しています。

つまり、

「AだからB。その結果C」

という論理を抜き出すことが必要です。

文章をただ短くするだけではダメなんですね。

横国経営で重要なのは「抽象→具体」

この大学の小論文で、高校生が苦戦しやすいのはここだと思います。

本文では抽象的な経営学の話が出てきます。

ところが設問では、

「具体例を挙げなさい」

「自身の経験も踏まえて説明しなさい」

と求められる。

つまり、

抽象的な概念を、具体的な出来事に落とし込む力

が必要です。

2022年度の模範解答では、チームの目標とメンバーの役割の関係を、高校の文化祭を使って説明しています。

1年生では「楽しいものをやろう」という曖昧な目標。

3年生では「たこ焼き屋で学年一の売上」という具体的な目標。

この違いによって、アイデアを出す人、意見をまとめる人、料理が得意な人、接客経験のある人など、求められる人材が変化したと論じています。

これ、かなり重要です。

経営学の具体例だからといって、

「トヨタが……」

「Amazonが……」

と、有名企業の話を無理に持ち出す必要はありません。

文化祭。

部活。

生徒会。

探究活動。

アルバイト。

高校生の日常にも、経営学的に考えられる材料はたくさんあります。

ただし「体験談」で終わったらダメ

ここも注意してください。

「文化祭でこんな経験をしました」

「部活動でキャプテンをしました」

だけでは、小論文ではありません。

必要なのは、

その経験から何が言えるのか

です。

2022年度の別の模範解答では、セーリング競技の経験から「意思決定の分散化」を論じています。

監督とキャプテンが異なる役割を担うことの利点を示したうえで、役割分担がうまくいかない場合や情報が歪む場合などの限界まで検討しています。

つまり、

経験を書く
↓
経営学の概念とつなげる
↓
そこから何が分かるか考える

ここまで必要です。

経験は「思い出話」ではなく、論証の材料として使いましょう。

「私は賛成です」で終わらせない

もう一つ大切なのが、

利点と問題点の両方を見ること

です。

2023年度では、スタートアップが資金回収の手段としてM&Aを重視すべきだという議論が展開されています。

しかし、単に、

「M&Aが良い!」

とは書いていません。

IPOには、経営権を維持しながら長期的に企業価値を高められるというメリットがあることも認めています。

2021年度のESGについても、情報開示を義務化するという対策を提案しながら、中小企業にはコスト負担が重くなる可能性まで考えています。

これが経営学的な考え方です。

何かをすると、必ずメリットだけが生まれるわけではありません。

だから、

「たしかにA。しかしB」

と考える。

この癖をつけてください。

「社会貢献」を書くときにも経営学的に考える

2024年度では、「企業は社会の公器である」という考えがテーマになりました。

問1では、企業が利益を追求する存在でありながら、その活動が社会に影響を及ぼす以上、社会的責任も負うという意味を説明しています。

そのうえで問2では、企業が解決すべき社会問題とその解決策を考えます。

ここで、

「企業は社会のために善いことをするべきだ!」

と書くだけでは弱い。

模範解答では、地球温暖化や食糧供給問題を取り上げながら、企業が社会問題を解決することが企業自身の長期的利益にもつながる、という形で論じています。

つまり、

社会にとって良い
+
企業にとっても意味がある

というところまで考える。

これが経営学部らしい答案です。

横国経営で危ない答案

たとえば、こんな答案です。

「DXを推進すべきだ。」

なぜ?

「これからの社会ではデジタル化が重要だからだ。」

……まだ弱い。

あるいは、

「企業は環境問題に取り組むべきだ。」

なぜ?

「環境は大切だからだ。」

……それも弱い。

重要なのは、

その理由をさらに一段掘ること。

なぜDX投資が必要なのか。

なぜ企業は投資をためらうのか。

誰にどんなメリットがあるのか。

どんなコストが発生するのか。

どんな副作用があるのか。

横国経営では、

「正しいことを書く力」より、「理由を説明する力」

が重要です。

では、どう対策すればいいのか

横浜国立大学経営学部を目指すなら、次の練習をおすすめします。

  1. 本文の各段落を一文でまとめる。
    「この段落は結局何を言っている?」と考える。
  2. 重要概念を自分の言葉で説明する。
    「逆選択って何?」「ESGって何?」と聞かれたとき、50〜100字程度で説明できるようにする。
  3. 因果関係を矢印で整理する。
    A→B→Cという形で本文の論理を見えるようにする。
  4. 設問を分解する。
    「説明する」「具体例を出す」「自分の経験を使う」「問題点を書く」など、やるべきことを確認する。
  5. 具体例を考える。
    企業ニュースだけでなく、自分の高校生活からも考える。
  6. 具体例の意味を説明する。
    「この例から何が分かる?」まで考える。
  7. 反対意見や限界も検討する。
    メリットだけの答案にしない。
  8. プロットを作ってから書く。
    いきなり答案を書き始めない。

模範解答は暗記しない

これは本当に大切です。

横国経営の過去問は、

ESG
↓
チーム論
↓
スタートアップ
↓
企業の社会的責任
↓
DX

というようにテーマが変わっていきます。

模範解答を100個覚えても、そのまま出る可能性はほぼありません。

だから模範解答を見るときには、

「何を書いているか」ではなく、「どうやって考えたか」

を見てください。

「本文のどこからこの論点が出てきた?」

「なぜこの具体例を使った?」

「どうして反対意見まで書いている?」

こうやって分析する。

模範解答は暗記するものではなく、思考の方法を研究する教材です。

普段から経営学的にニュースを見る

横国経営を目指す人は、企業や経済のニュースにも触れておきましょう。

ただし、用語を丸暗記する必要はありません。

ニュースを見たら、

「この企業はなぜこの決定をした?」

「誰が得をする?」

「どんなコストがある?」

「短期的にはどう?」

「長期的にはどう?」

「別の立場から見たら問題はない?」

と考えてみる。

これだけでも、かなり良い小論文対策になります。

横国経営の小論文は「経営学を知っているか」だけの試験ではない

横浜国立大学経営学部の小論文を一言でまとめるなら、

「経営学の概念を理解し、それを使って考えられるか」を問う試験

です。

本文を要約するだけでも足りない。

経営用語を知っているだけでも足りない。

自分の経験を書くだけでも足りない。

必要なのは、

読解
→ 概念整理
→ 因果関係の把握
→ 設問分析
→ 具体例
→ 分析
→ 論証

という流れです。

そして何より、

いきなり書かない。

まず読む。

整理する。

考える。

プロットを作る。

それから書く。

横浜国立大学経営学部を目指す人は、ぜひこの順番で過去問に取り組んでみてください。

 

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