潜龍舎 / 総合型選抜・学校推薦型選抜対策専門塾

総合型選抜・学校推薦型選抜/大学入試小論文 対策専門塾

総合型選抜・学校推薦型選抜における光と闇

総合型選抜・学校推薦型選抜における光

弊塾においてもすでに指導が始まっており、生徒たちの志望理由書の作成指導を行っております。潜龍舎の指導法では、まず、規定字数は無視して、規定字数の3倍か4倍の分量の文章を書いてもらいます。また、入試要項などにある志望理由書作成指示はひとまず置いておき、生徒自身の考えや思いやこれまでの生い立ちなどを書いてもらうところからがスタートです。最初から志望理由書の規定字数内に収めようとして書こうとすると、内容として皮相かつ絶対に合格しない志望理由書になってしまいます。また、指導をするうえで生徒自身のことを知る必要があることから、ともかくたくさん書いてもらいます。

 

今年もすごい内容を書いてくる生徒がいます。たとえば、ある生徒は将来は特別支援教育に携わることを志望していますが、将来の「志」、生い立ち、志望理由、動機、必然性、学びの目的、研究テーマ、活動実績に至るまで、実に堅実で、理に適っていて、「そりゃもう、あなたは大学で学んで、将来は絶対にこれからの望ましい特別支援教育をあなたが実現、実践していくべきだよね」という内容です。

 

私は指導者ではありますが、一人の大人としてこの生徒の志望理由書原稿を対策が始まってから毎回見るにつけ、「高校生のとき、私はそんなことはまったく考えていなかったし、考えられなかったよ。本当に凄いし、もはや尊い!」という思いです。

 

この生徒は、ごくごく普通の高校の(進学校ではない)、学校内でも普通の生徒です。特別な賞も、部活での活躍もまったくない。でも、将来のことを、将来自分が取り組みたいことに逃げずに真剣に向き合って、本当に関心や興味や問題意識があるから、「自分の願い」を叶えるための行動を「自然と」(総合型選抜・学校推薦型選抜なんていう試験とは関係なく)コツコツと積み上げてきた。さらに、結果的にそうした行動が「図らずも」活動実績になっており、その思いや考えが自然に言葉になって溢れてくる。正直、本当に尊い。ひたすら、尊い。こういう若者がいるならば、日本の将来は明るいと思えます。

潜龍舎の仕事は、こうした生徒の志望をアカデミズムの観点から、審査官である大学教員に訴える内容、学問を志向する見せ方を示すよう指導することであり、そうした本質的な対策や方法論によって、合格を勝ち取っています。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜における闇

・○○大学の総合型選抜、狙ってます。評価平均4.8と生徒会長や、ボランティア活動、プロジェクト研究など幅広く活動しています。英検などの取った方が良い検定やアドバイスあれば欲しいです!あと、今のまま行けば合格は難しいですか。

・○○大の××学科の総合型選抜を狙う場合、どんなボランティアしていたらいいですか。

・○○大の総合型選抜は評定平均4.6、英検準二級で合格することはできますか。

・自分の行きたい大学の学部の教授が行っている講座に参加したりするのは、受験する際に有利になりますか。

・○○大会で、××という賞を取りましたが、これが評価の対象になって合格することはできますか。

・高3ですが、これからボランティア活動をしようかと思いっています。おすすめのボランティアあったら教えてください。

・高2までの評定が3.3で今高3なんですけど総合選抜いけますか?

・高3です。(総合型選抜を受けたいので)〇〇学を学ぶことを志望する場合、できるボランティアはどのようなものですか。

 

こういう類いの質問をする皆様、全員センスないし、総合型選抜・学校推薦型選抜がまったく向いていない。断言できる。入試要項も読んでいないし、読めていないから、総合型選抜・学校推薦型選抜の仕組みや目的が理解できていない。資格だ、英検だ、ボランティアだ、合否の可能性だ、なんてのはまったく重要なことじゃない。いいかい、そんなことはさして重要じゃないんだよ。資格や英検は取ればいい。ボランティア?、本当に興味・関心があったら、人は自然と動くんだよ、むしろ今やっていないなら、そのことには君はたいして興味がないよ。また、自分の試験の対策のためにボランティア活動をするって、道徳・倫理的に問題があるし、もはやそれはボランティア(=自発的な意思によるもの)ではなく、他律(=試験という事情があるから)によるものだから、ボランティアにすらなっていない。さらに、合格する可能性がありますかなんて、合否の可能性を問われても、誰も何もいえない……。

 

本当に上記のような質問を繰り返す受験生は絶望的なまでに救い難い。だけど、救いたい。だから、伝えるね。重要なことだから、もう潜龍舎では何度も何度も何度も何度もお伝えしているのだけれど、またいうからね。よく聞いて、理解してね。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜において、一等大事なことは「志」(←どうか、この記事を読んでください)だよ。大学を出て、将来何を成し遂げたいのか、あなたが成し遂げなくては「ならない」ことは何なのかが、もっとも重要なことだよ。人に語ることができる「志」が、君にはあるのかい。大学教員を前にして、大学教員を納得させる「志」や志に基づいた学びの目的、必然性、研究テーマについてきちんと考えているかい。「志」なしに、資格だ、英検だ、ボランティアだ、合否の可能性だなんて、騒いでいても、まったく意味がないんだよ。本当に意味がないよ。本質的な「志」もなく、総合型選抜・学校推薦型選抜だ、英検だ資格だ、ボランティアだ、「合格しますか」なんて、高3になってから慌てて騒いでいる愚かしさときたら、ある意味では試験で不合格になるよりも悲惨だよ。これが、総合型選抜・学校推薦型選抜の闇…。「志なき者は、去れ」。そういう人たちは、みんな、一般受験をしなさいな。慌てることはないよ。大学に入ってからゆっくり、自分の「志」を磨いていこうな。

 

line.me

 

www.yu-hikai.com

senryusha.hatenablog.com