潜龍舎 / 総合型選抜・学校推薦型選抜対策専門塾

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「志望理由書 はじめの一歩」【総合型選抜・学校推薦型選抜】

すでに、志望理由書の作成の方法については述べております。

 

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潜龍舎の志望理由書の作成方法は、上記方法よりそれ以前の段階があります。いわば、志望理由書はじめの一歩の段階です。そして、実はこの最初の段階が最も重要です。今回はその点について述べてみたいと思います。

 

まず規定字数は無視してください

まず、規定字数は無視してください。最初から規定字数や規定の枠に収まるような分量で書くと、内容として非常に皮相で浅薄な内容に「必ず」なります。以下の事項について、自分の考えや思いを丁寧に、言葉を尽くして説明することに集中してください。規定の分量の二倍、三倍書いてください。いや、字数を気にせず、ともかくたくさん書いてください。そうして大量に書かれた内容から、どのようなトピックや訴えたい内容を記述に盛り込むかを検討し、編集していく作業が後から重要になります。したがって、まずは「もうこれ以上出しきれない!」というくらいすべてを説明することに力を注いでください。

 

コスパ悪くない!?

潜龍舎では志望理由書作成にあたって、コスパなんて言葉を使う生徒は最初からお断りですが(笑)、「規定字数を無視してまずはたくさん書け!」という提案に「コスパ悪っ」と思ってしまう方々のために、その意義を述べます。たくさん書いて、そこから記述に盛り込むべき内容を精査し、編集作業を行う過程において、ほとんどの記述は紙面に反映されないことになります。しかし、紙面に反映されない言葉は無駄にはまったくならない。説明の余剰が、面接で活かされることになります。語る言葉を志望理由書作成の段階でたくさん用意しておけば、志望理由書では語りきれなかったこと、泣く泣く編集作業で説明を省いたところなどの説明の余剰は、面接においてさらに詳しく語る言葉として活かすことができますし、すでに志望理由書の作成作業がつねにすでに面接対策にもなっている時点で(あえていえば)「コスパは良い」です。

 

以下の事項について、言葉を尽くして説明せよ!

以下の事項について、これ以上書けないという限界まで言葉を尽くして説明してください。

 

・将来何になって、何を成し遂げたいのかについて(将来の「志」について)。

・なぜそれを成し遂げなくてはならないと考えているのか。

・どのようなことに問題意識(あるいは興味・関心)があるのか(たんに自分が問題だと考えているだけでなく、その問題の解消には社会的ニーズや要請があることを、現行の状態や問題などをリサーチした上で説明をする)。

・問題に対して、現行ではどのような対応や対策が取られているのか。

・問題や興味・関心の対象に対して、どのような行動をとってきたのか。

・問題を解消するために、具体的にどのような職に就き、どのような立場において、どのようなスケールで、どのようなことに将来的に取り組みたいのか。

・上記の問題意識をこれまでの人生においてどのような体験や経験から有するに至ったのか。

・その問題がなぜ自分自身の問題であるといえるのか。(問題に対する当事者性)

・あなたが、なりたい(成し遂げたい)という希望ではなく、ならなくてはならない(成し遂げなくてはならない)という必然性について。

・将来成し遂げたいあるいは問題を解消するために、何が必要だと考えているのか

・必要だと思われることを実現するために、大学において何を研究する必要があると考えているのか。(研究テーマ)

・自身の研究テーマに照らして、どの大学教員のもとで学ぶ必要があるのか、教員の専門分野とのマッチングについて。

・あなたの研究テーマを探求するために、どのような知識や学びが必要であり、大学では具体的にどのような講義や演習から学ぶことができると考えているのか。(シラバスやカリキュラム等を調べて記述する)

・座学で学ぶ以外に、将来の志を果たすために、大学時代にどのような経験が必要だと考えているのか。(長期休暇におけるフィールドワーク、ボランティア、留学、目的に沿ったアルバイト、自分が企画した活動、見聞を広めるなど目的のある旅行など)

 

上記の事項について、潜龍舎では(潜龍舎が十分であると判断するまで)ともかくたくさん書いてもらいます。

 

たくさん書けません(泣)

たくさん書けませんという人、いますね。書けないのは、たいして考えられていないから…考えられないのは、考える材料がないから…考える材料がないのは、物事を知らないからです。書けない人は、まずは調べるところからです。

自分一人で考えられることなんて、たかが知れています。ものを書く力のある人は、多くを知っていますし、学んでいます。アウトプットの前提にはインプットがあるのです。物書きは「一」を言うために、「十」を読んでいるともいえます。書けるようになりたければ、その前提としてインプットを行う必要があります。物を書く「技術」に対して、インプットは書くためのいわば「基礎体力」のようなものだとご理解いただければと思います。基礎体力がなければ、すばらしいパフォーマンスは発揮できません。まずはインプットを時間をかけて行っていきましょう。

何をインプットするべきかは、人によって異なりますし、限られた時間において行うべきことはよく検討する必要があります。この点については、ぜひご相談をいただければと思います。

 

 

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