何も知らないから出てくる質問
「先輩が「塾なしで受かった」って言ってるのを聞いたし、地方住みで対策塾なんてそもそも近くにないし、オンライン指導とか受けたことないし、そもそも塾とかお金がかかってもちろん行きたくもないのだけれど、一応、ちょっと総合型選抜・学校推薦型選抜の受験は考えていて、でもよくわかんないんだよね〜」という高校生や、「試験についてよく理解していない」受験生からよく聞かれるのが、「総合型選抜・学校推薦型選抜対策のために、塾に行く必要がありますか」という質問です。どのような試験なのか、どのような対策が必要なのかもわからない、何も知らないと、こういう質問が出てきます。
君に塾が必要かどうか、すぐわかるよ
塾が必要かどうか、すぐわかりますよ。試しに、以下の作業のいずれかを独力で行ってみてください。
a.入試要項の指示に従い、志望理由書/自己推薦書/エントリーシートなどを試しに自力で書いてみる。
b.志望校の小論文の過去問を自力で解答してみる。
c.潜龍舎で、対策なしに、入試水準の模擬面接をいきなり受けてみる。(お申込があれば、潜龍舎ではいつでも模擬面接を行います。)
いずれも実際に行ってみて、ご自身が「これ、イケそうじゃん!」、「合格できそう!」、「え?何が難しいの?」と思った人は、総合型選抜・学校推薦型選抜対策のために、塾に行く必要はないと思います。しかし、9割8分の高校生は「イケそう!合格できそう!簡単じゃん!」なんてことは、間違っても思わないと思います(そう思う人がいたら、それはあなたの盛大で、危険で、度し難い勘違い)。
やれば、わかるよ
上記のa,b,cを実際に、自力でやってみれば、「これは自分だけではできない」とすぐにわかると思います。志望理由書などの出願書類を、いきなり自信を持って、説得力のある表現や論理を備えた形にすることは難しいと思います。仮に、志望理由書作成の指南書などを読んで書いたとしても、自分が書いた内容が妥当なものなのかどうか、自身で判断することはできないと思います。
小論文についても、9割の高校生はまともな答案を書けないと思います(どうぞ、何か書いたら、潜龍舎に答案の画像ファイルを送ってみて!すぐに判定してあげる)。誰かから、指導を受けないとダメだと思うのが、「正常な」判断です。
さらに、模擬面接を対策なしに受けたりしたら、もうボロボロだと思います。何も語る言葉がない、もしくは浅薄で皮相で、空虚な言葉を語る自分が嫌になると思います。
「学校の先生に見てもらえば、よくね?」
「学校の先生にいろいろ見てもらえば、塾なんて必要なくね?」。そうですね。学校の先生に、総合型選抜・学校推薦型選抜の対策が十全にできるのであれば、塾なんて必要ないです。実際に、総合型選抜・学校推薦型選抜の対策指導がきちんとできる先生もいます。しかし、いくつかの理由で多くの学校の先生には総合型選抜・学校推薦型選抜が十全な形ではできません。その理由は以下のとおりです。
1.総合型選抜・学校推薦型選抜 対策指導のノウハウや経験、確立された指導法がない。(そもそも高校教員は、総合型選抜・学校推薦型選抜に対応するために存在するわけではない。総合型選抜・学校推薦型選抜 対策指導のノウハウや指導法を備えることは、彼らの義務ではない。)
2.総合型選抜・学校推薦型選抜を行うための、十分な時間や体力がない。(あなただけに必要な対策を実施する十分な時間や体力や、あるいは義務もないかもしれない。志望理由書や小論文の文言の一言一句に至るまで、細かく、あなたのためだけの指導を学校の先生は行うことができるのでしょうか。仮にできなくても、文句は言えない、それは先生方のお仕事ではそもそもない。)
3.(特に地方の高校では)そもそも総合型選抜・学校推薦型選抜なんて眼中にないし、相手にもしていない、「受験したければ、勝手にやってくれ」と言われる。
われわれは、あなた方の味方のつもりなんですがね…
明らかに独力での対策が難しい試験に対して、多くの学校の先生は対策が十全な形で行えない/(あるいは)行わない。そうした高校生のために、私たちのような専門塾があるのですが、「総合型選抜・学校推薦型選抜の対策のために、塾に行く必要がありますか?」なんて聞かれてしまうと、もはや悲しいし、情けないですね。
とはいえ、塾なしで総合型選抜・学校推薦型選抜に合格する人も実際にいます。そうした人は、あなたとは確実に条件が異なると思ったほうがいい。「総合型選抜・学校推薦型選抜の対策のために、塾に行く必要がありますか?」と問うあなたには、専門の指導者による対策指導が絶対に必要だと断言しておきたいと思います。