活動実績についてはすでに以下の記事でも述べております。
活動実績についてどのようなことを行っていればよいのか、ご面談やセミナーなどで本当によく聞かれます。しかし、この点についてはすでに上記の記事において説明しております。今回は、そもそもなぜ活動実績が総合型選抜・学校推薦型選抜において重視されるのか、どのような理屈で活動実績が求められるのかを考えてみましょう。
大学は大学側がほしいと思う学生を入試において獲得することが目的です。
そこで、受験生が大学入学後もきちんと学んでくれる志や意志や目的を持っているかどうかを確認する必要があります。なぜ、大学で学ぶ必要があるのか、将来どのようになりたいのか、特定の学部・学科で学ぶ必要がなぜあるのか、を確認したいのです。そのために大学側が受験生について知りたいのは以下のようなことです。
①これまでの人生や経験
②これまでの人生や経験にもとづいて、どのような事柄に興味・関心や問題意識を持つようになったのか
➂その興味・関心や問題意識にもとづいて、高校生として何をしてきたのか(=活動実績)
④➂の活動にもとづいて、将来は何をしたいと考えるようになったのか
⑤将来の志望から考えたとき、大学では何を学び、研究する必要があると考えているのか
「○○に興味関心や問題意識を持つようになりました。だから、貴学の○○学科で学びたいです。」こういう説明をする受験生がたくさんいます。しかし、この程度の説明は言葉だけであればだれでも言えてしまう。その言葉が本当であるかどうかは、行動で見るしかありません。「愛している」といわれてもパートナーの行動がともなっていなかったら不信に陥るように、「興味・関心、問題意識があるんです!」とどれほど熱烈に言われても、行動がなかったらその言葉は本物にはならないのです。だから、大学側も以下のように確認したいのです。
本当に、そんなに○○に対して強烈な興味・関心、さらには問題意識なんてものがあなたにあるのならば、何かもうすでに行動していますよね。何をしてきましたか。
これが活動実績の本質です。受験生に興味・関心や問題意識があることを担保するものが、活動実績です。だから、たんに何の志も目的もなく、ボランティアをしていてもそれは活動実績としては評価されません。受験生の興味・関心や問題意識にもとづいた活動ではないからです。みんな、本当にもっと活動実績について考えたほうがよいと思います。活動はしていても、「志なき活動」はまったく評価の対象になりません。本質的な活動実績を積み上げていきましょう。何をしてよいのかわからない人は、まずは潜龍舎までご相談ください。
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