潜龍舎 / 総合型選抜・学校推薦型選抜対策専門塾

総合型選抜・学校推薦型選抜/大学入試小論文 対策専門塾

無料個別相談実施中【総合型選抜・学校推薦型選抜】

 

「総合型選抜・学校推薦型選抜」というのは、文科省が名付けた試験の総称であって、国公立大、私大を問わず、実際の試験の内容というのは各大学でかなり異なります。また、学部や学科によって、同じ大学の総合型選抜・学校推薦型選抜であってもさらに内容が異なる場合があります。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜について、各大学の、さらには各学部学科の対策指導については、潜龍舎代表がひとりひとり個別にご相談を受けさせてもらっています。随時、オンラインにてご面談をさせていただいており、ご相談は無料ですので、下記フォームよりお申込みください。

 

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また、オンラインにてセミナーも行っておりますので、そちらにもぜひともご参加いただければと思います。

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ただし、昨今、以下のような質問やお問い合わせも増えてきたので、先に述べておきます。

 

偏差値〇〇の高校に通っています。一般受験以外でできるだけ偏差値の高い大学に行きたいです。どうしたらいいと思いますか?高校2年で資格も部活の結果もありません。将来の夢がなくて、学部とかも決まりません。

 

まずは、総合型選抜・学校推薦型選抜についてご理解いただくためにも、以下の記事等をご一読いただいてから、ご相談をいただければと存じます。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜受験予定者 推奨参照記事

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部活動について考える【総合型選抜・学校推薦型選抜】




最近、部活動について以下のようなご相談をお受けしたので、少し考えてみたいと思います。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜を将来的に受験するにあたって、ボランティア活動や生徒会などに取り組んでいれば、部活には入らなくてもよいのでしょうか。

 

高校の部活を転部することは、総合型選抜・学校推薦型選抜における評価に大きくひびきますか。

 

 

まず、スポーツ推薦等においては、運動部における活動の成果等が評価されます。スポーツ推薦については以下の記事をご覧ください。


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スポーツ推薦以外の一般的な総合型選抜・学校推薦型選抜においては、端的にいって、全国大会、世界大会、国体等での活躍や実績、あるいは文化部においても全国大会や各種の大会における優れた賞などの受賞がないのであれば、部活動が総合型選抜・学校推薦型選抜において、何らかの評価の対象になることありません。したがって、部活に入ろうが入るまいが、途中で辞めようが継続しようが、転部しようが、審査官である大学教員はいっさい気にしませんし、受験時にこちらから特別な活動実績として申告しない限り、問題にもなりません。成果・実績が出ていない活動というのは、あくまで生徒の自由な趣味です。

 

スポーツ庁が平成30年3月に策定・公表した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」にしたがえば、中学校、高等学校の学習指導要領の総則においては、部活動は、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる」とあるように、同好の生徒の自主的・自発的な参加により行われるものです。つまり、部活動の参加は生徒の自由です。

 

全国の高校生において、優れた業績・成果、結果を残す生徒は一部であり、それ以外の部活動は繰り返しますが、生徒の趣味としての活動です。一生懸命、三年間続けてもらって、青春を過ごしていただいてかまわないのですが、優れた成果や実績がない限り、総合型選抜・学校推薦型選抜においては評価の対象になりませんので、毎年全国大会や入賞を果たすような感じの部活でないならば、多くの皆さんは部活動については、総合型選抜・学校推薦型選抜において活動を報告する必要もないですし、いっさい気にしなくてよいと思います。

 

ブラック部活動などの問題が指摘されて以来、文科省またはその外局として設置されたスポーツ庁などは部活動のあり方を見直しています。高校生の皆様も部活動のあり方や意義についてよく考えるべきだと思います。

 

高校1,2年生の皆様へ

総合型選抜・学校推薦型選抜を将来的に受験することを考えているのであるならば、たんに何も考えずに部活動をしているだけではダメだと思います。野球部なら野球、サッカー部ならサッカー、書道部なら書道だけをしている感じだとただの趣味です。部活動をしていてもよいのですが、自分にとってどういう意義や意味があるのかを考えるべきです。

ガチで何らかの優れた成果や実績を獲得しようとしていく感じの部活ならば、そうした成果や実績を獲得する過程や結果が総合型選抜・学校推薦型選抜において評価される部分も出てくるかもしれません。他方で、そこまで本気でもなく、楽しむ感じの部活であるならば、その場合の部活動はあなたの完全な趣味になりますので、将来的には総合型選抜・学校推薦型選抜における評価対象にはなりません。

 

潜龍舎の本音

部活動はやってもらってかまわないと思います。ただ、部活動で疲れ果てて、部活動が楽しくて、ほかのことは一切考えないし、しないという感じだと高校生の経験として非常に貧しいと思います。みんな本当にどうして部活しかしないんだろうなぁ。

総合型選抜・学校推薦型選抜の受験を視野に入れているならば、部活動オールインは非常に危険だし、マズイと思う。高校卒業時には18歳になって法的には成人であり、君たちは大人になります。将来のことを少しずつ考えてもよいのではないかな。

というか、総合型選抜・学校推薦型選抜においては、大学側は、将来やりたいこと、大学で学ぶ目的や志が明確で、大学入学後もきちんと志にもとづいて学んでくれる学生を合格させるのだから、総合型選抜・学校推薦型選抜の利用を考えているならば、君たちは将来のことを考える「べき」なのだと思う。

そのためには世の中や社会のことを知る必要があると思うし、社会を知るためには、実際に動いてさまざまな体験をしてみたり、自ら何かを企画して実行してみたり、読書等もとおして、学んでいく時間が不可欠だ。部活にオールインする高校生活を送って、総合型選抜・学校推薦型選抜に臨もうとするのは土台無理があるといえます。そのあたりのこと、よく考えてもらいたいというのが本音です。

 


総合型選抜・学校推薦型選抜受験予定者 推奨参照記事

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「早めに相談、早めに対策、これが必勝法です!」【総合型選抜・学校推薦型選抜】

 

 

活動実績の重要性はすでに述べてきたとおり。

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何らかの活動実績がすでにあって、弊塾にてご相談を受けて、入塾後、相応の時間をかけて志望理由書やら小論文対策をしていくことができれば、高校3年生からの対策でも生徒は合格する。

 

しかし、相談されても本当に困るのは、「活動実績がない」、「志がない(将来の志望が全然明確ではない)」、「時間がない」の三点がきれいにそろった高3生。この三点がそろっていると潜龍舎では入会お断りだ。試験の内容や大学のレベルにもよるけれど、高3になる直前の3月で「まぁ、がんばって何とかしましょう」って感じ、5月、6月でたぶんギリギリ、夏休み直前あるいは夏休み中に対策のご依頼をされても活動実績がない場合には、時間もないし、もうほとんど何もできない。無理なんだ、出願すらできない。

 

志を育み、活動実績を積み上げるところからやらなきゃいけないとなると、対策指導者の本音としては、総合型選抜・学校推薦型選抜は、最低でも高2の夏から対策したい。これが本当に本音。毎年、高3生のお問合せが一番多いけれど、正直、遅いよ、みんな。

 

やりたいことが見つからない、行きたい大学がないみたいな人は、まず、お話にならない段階。大学に対するあこがれはあるけれども、大学行ってちゃんと就職してみたいななんとなくなルートしか考えられていないのも、「君、大丈夫?」って感じだ。ようやく、「将来は○○になりたいです」って言いだしたとしても、全然まだまだだね。違うんだ、「○○になりたい」ではなくて、なって「成し遂げたい」ことは何なのか、君の志が問題なんだ。こう潜龍舎で詰められる、いや、指導をされる(苦笑)と、みんな、沈黙する。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜って、本質的に考える時間が必要なのね。さらに、大学で何を学び、何を研究することができるのか、リサーチもしなくてはならない。そして、志に基づいてさまざまな活動を行ない、活動実績を積み上げる必要もある。

 

対策を盤石に行うには、ともかく手間暇がかかる、時間がかかる試験なのが、総合型選抜・学校推薦型選抜だ。自分の過去や将来、つまり自分の人生に真剣に向き合わないと志は生まれないし、志がなければ「志」望理由書も書けない、志なき活動は意味がない(=評価の対象にはならない)。本質的な対策には時間がかかるんだ。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜ってそういう試験であることを、まだまだみんな本当に理解していないと思う。ようするに知らないから、ナメてるんだと思う。

 

「総合型でいきたいんすけど、○○大学ってムズイっすか~?」

「活動実績あんまないんですが、大丈夫ですか、不安です」

「先輩は××してたから(●●って資格持ってたから)、受かっててー、あたしも××してるんでぇ、受かりますよね?」

「小論文って、いつからやればいいっすか~?」

「どこの大学でもいいんですけど、総合型がいいっす」

「学校の成績あんまよくないんでー、総合型とかダメですか」

 

 

ちゃぶ台、(あっ、ちゃぶ台ってわかります?)ちゃぶ台をね、こう、思いっきりひっくり返してやりたくなる。こういうレベルの低い質問を受け続けていると、指導者として、もうね、本当に虚無感に襲われます。

無知は罪です。「その試験のこと知らなかったから」「総合型選抜・学校推薦型選抜という試験のことよくわかっていませんでした」って、毎年毎年毎年、高校生の皆さんが仰られますけれども、本当にいつまで言っているのか。

 

まずは、敵をよく知りなさい。自分が何をする必要があるのか、何を求められているのか、きちんと知るところからスタートです。まずは入試要項に書かれていることを正確に理解しよう。そして、相談してください。どうぞ、まずはセミナーへ。無料でやっています。うちの塾に入らなくても全然いいです。まずは、総合型選抜・学校推薦型選抜のことをよく知ってください。正しく理解してください。こんなセミナーにすら参加してもらえない、話を聞いてもらえないとなると、本当に救い難いと思います。

 

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いつも同じことしか言っていません。

 

「みなさん、どうやって合格しているんですか?」

「丁寧に時間をかけて対策をすれば、誰でも合格しますよ」

 

 

早めに相談、早めに対策、これが必勝法です!

 

 

 

総合型選抜・学校推薦型選抜受験予定者 推奨参照記事

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「小論文試験の対策っていつから始めればいいですか?」/大学入試 小論文

 

10年以上小論文対策指導をしてきて、つねに言い続けてきたことですし、いまだに言い続けなければならないことに若干の憤りと大きな疲労と諦念を持っていますが、やはり言い続けます。

 

「小論文試験の対策っていつから始めればいいですか?」

 

もう1億回ぐらい聞かれている問いですが、答えは同じです。

 

「今すぐだよ」

 

志望大学のランクとか関係なく、「今すぐ」です。

 

高校生の大半は文章を書く訓練をしていませんし、学校で申し訳程度に行われる小論文対策講座や模試を数回受けたぐらいでは、志望校の小論文試験において合格水準の答案が書けるなどと皆さまご自身が間違っても思わないはずです。書く訓練をしていないから、当然、「ショーロンブン、いつから対策を始めればいいっすかぁ~」などという悠長なことを言っていられるのです。

 

ものを書く力というのは、一つの技能・技術です。技能や技術の本質は、「教わるだけでは、身につかないもの」という点にあります。つまり、指南書を読んだり、指導者の講義などを聞いたりしても、あなたの小論文を書く力は身につかない。あなたが試行錯誤して書くという行為を実際に行うなかで、訓練を重ねることによって初めて小論文を書く力や技術が身につきます。技術や技能を身につけるには、相応の時間がかかります。

 

小論文対策には時間がかかること、小論文対策は一人ではできないことを皆さま、本当にご理解いただけていないと思います。志望大学にもよりますが、合格水準の答案を「あなた」が作成できるようになるための対策には最低でも三か月はかかります。本当になかなかご理解をいただけないので、あえて強い言葉でお伝えします。悪いことは言いません、早く対策を始めなさい。

 

もうこの際、うちの塾じゃあなくったっていい。いいから早くまともな小論文対策指導を受けなさい。学校の先生じゃダメです(きちんとした小論文対策指導ができる学校の先生がいる人はラッキー!だけどそんな教員は滅多にいない…)。ともかく、今すぐに小論文対策を適切な指導者のもとで開始しなさい。そして、まずは自分がどれだけ書くことができないのかを、思い知りなさい。本当の対策のスタートはそこからです。

 

自分がなぜ、書くことができないのかも知らずに、「小論文対策ってどうすればいいっすかぁ?」「小論文の書き方、教えてくださーい」「いい参考書なんかないっすか?」などといった質問をしているうちは、合格することはありません。

 

先に言っておきます、「小論文の対策の仕方を教えてくれませんか」「どのような問題が出るのか教えてくれませんか」「同じ傾向の過去問を教えてくれませんか」「おすすめの参考書を教えてくれませんか」「どのような知識が必要ですか」「どのような構成で書けばいいですか」「何を書いたらいいのでしょうか」、こういう質問をしているうちは、合格しない。

 

 

いいからはやく小論文対策を始めなさい。

 

書け、書け、書け、書け

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書くんだ!

 

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総合型選抜 出願まで半年を切りました

 

総合型選抜の出願は概ね9月がスタートです。9月に出願するとなると、今年もすでに3月ですから、出願まで半年を切っています。

 

夏休みに準備をしようと思っている人、遅すぎます。

 

志望理由書、自己推薦書などの出願書類の作成には最低でも3か月はかかります。さらに、事前課題レポート、小論文、面接、プレゼンテーションの対策もするとなると、おわかりですね、諸々の対策には時間を要します。

 

どういうわけか高校生の皆様は、非常にのんびりしていらっしゃる。夏休み前の6月や7月に総合型選抜を受けたいと仰られましても、かなり準備が大変なことになります。頭を下げてお願いしたいぐらいなのですが、どうかはやく対策を始めましょう。対策が困難となる理由の一番は、「時間がない」です。皆様の先輩方がそう述べています。

 

総合型選抜・学校推薦型選抜は先手必勝です。はやく準備をすればそれだけ有利かつ、盤石な対策が可能です。

 

何をしていいのかわからない人、試験を受けるかどうか迷っている人は、まずはセミナーへご参加ください。

 

 

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絶対に合格しない志望理由書 シリーズ➂

 

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※以下の志望理由書の原稿は、合格した高校生がかつて初回指導の際に作成したものを「土台」としておりますが、各部分において改変がなされており、あくまで例です。また、表現上の問題がある箇所が無数にあり、あえてそのままにしておりますが、表現については今回は扱いません。

 

 

志望理由書作成例

 私は将来、中小企業を支える経営コンサルタントとして活躍したいと考えています。そのために、貴学の経営学部で実社会で活躍するために必要な実践的な力を身につけたいと思います。

 私が経営学部を学ぼうとしたきっかけは、母が経理の仕事をしていたからです。私は母から経営者の方とお話しをしたときの内容を聞きました。経営者の悩みとして人材不足や生産性の面、社内環境の悩みが挙げられていました。私は経営をする立場の方が様々な課題を抱えていることを知り、会社経営の手助けをしたいと考えるようになりました。 そのため、経済、経営に関する本や情報誌を読むようになりました。そこで、日本の会社の99パーセントが中小企業であり、多くは慢性的な人材不足や一人あたりの生産性の低下、後継者不足という課題があることを学びました。このことから 、私は中小企業の発展を促す経営コンサルタントとして人材活用や事業再編に力を入れたいと考えています。

 中小企業を支えることは日本経済の発展を促すうえで大きな意義があると考えます。中小企業は大企業と比べて、きめ細かい効用創出や機敏に環境変化に対応できるという長所があると考えるからです。

既存ビジネスの改善と新ビジネスの開発を通して産業活動の硬直化を打破する糸口を見つけたいと思います。

 私は貴学の、会社を引っ張る組織人を目指す履修モデルに魅力を感じました。 マネジメント基礎から入り、管理会計論、経営組織論、事業戦略論、経営戦略などと進みます。私はこのモデルに沿い、中内ゼミに所属し経営戦略論、組織論に力を入れたいと思います。中内ゼミでは実際の企業のケースを分析し、真の強み、優位性などを研究しているからです。 その他に、企業分析やケーススタディー、マネジメントゲームを通して学生主体で学ぶことができます。

貴学のマネジメントゲームは、実践的な能力を身につけたいと考えている私にとって、とても魅力的に感じました。企業経営のシミュレーションをすることで実際に企業で行われている業務や事業をイメージすることができます。また、学生たちが自ら調べ、他人と意見交換することで知識を深めるだけでなく社会人としての基礎を養えると感じました。

 私は実際の企業の分析を通し、中小企業を支える勉強をしていきたいです。貴学で学んだことを生かし、会社や経営者に寄り添った、組織を引っ張る人間を目指したいです。

以上の理由から◯◯大学経営学経営学科を志望します。

 

 この志望理由書では絶対に合格しない理由

1.「実際の企業の分析を通し、中小企業を支える勉強をしていきたい」、「会社や経営者に寄り添った、組織を引っ張る人間を目指したい」との文言があるものの、その動機が不明である。なぜ、自分の母親の話を聞いたぐらいで、経営コンサルタントになりたいという「志」を抱くに至るのかがわからない。

 

2.中小企業を支えたいと考える切実な動機はどこにあるのか説明されていないため、「志」望理由書として成立していない。中小企業の問題が、どこで自身の関心や問題意識とつながっているのか、説明する必要がある。

 

3.自分が、中小企業が抱える問題に切実に取り組まなければならない必然性が示されていない。自分事の問題として、問題を示さないとどのような社会問題、課題を挙げても意味がないため。

 

4.

私は貴学の、会社を引っ張る組織人を目指す履修モデルに魅力を感じました。 マネジメント基礎から入り、管理会計論、経営組織論、事業戦略論、経営戦略などと進みます。私はこのモデルに沿い、中内ゼミに所属し経営戦略論、組織論に力を入れたいと思います。中内ゼミでは実際の企業のケースを分析し、真の強み、優位性などを研究しているからです。 その他に、企業分析やケーススタディー、マネジメントゲームを通して学生主体で学ぶことができます。

貴学のマネジメントゲームは、実践的な能力を身につけたいと考えている私にとって、とても魅力的に感じました。企業経営のシミュレーションをすることで実際に企業で行われている業務や事業をイメージすることができます。また、学生たちが自ら調べ、他人と意見交換することで知識を深めるだけでなく社会人としての基礎を養えると感じました。

↑このような記述が典型的な「魅力語り系志望理由書」であり、こうした内容を書いていては間違いなく合格しない。大学の魅力を褒めそやしても意味がないし、大学側も知っている情報のため、「それで?」という感じになる。大学の魅力を語るのではなく、自分の学びの目的に照らして、なぜその環境やその教員のもとで学ぶ必要があるのかについて、説明するべき。説明するべきポイントがズレている。何を学んでもよいが、「○○を学びたい」ではなく、学びの目的を必ず明らかにし、なぜ学ばなくてはならないのかという必然性を示すべき。

 

これでは合格しない…

経営コンサルタントになりたい理由が「お母さんの話を聞いたから」って、もう、「なんでやねん!」というツッコミしかいれられません。ママの仕事の話を聞いたら、誰でもママの就いている職業が「志」になるんですか。ママの影響力、めちゃくちゃ強い。ママの話はいらんのです。自分の「志」、自分事の問題、自分の人生で成し遂げたいことを語らないと合格しない。経営者の悩みについてママからちょっと聞いただけで、なぜその悩みに、大学で学んでまでして、あなた自身が向き合おうとするのか、向き合わなければならないと考えているのか、その理由、理屈が不明のため、もはや不気味な志望理由です。自分の中にある根本的な動機や理由を示さないと、こうした表層的で幼稚な説明になり、合格することはありません。自分だけの答えを見つけ出すためにも、他者との対話が志望理由書、自己推薦書作成においては重要になるといえます。また、「○○を学びたい」などと言っているうちは、合格しない。「学ばなくてはならない」という学びの必然性、必要性について説明する必要があります。詳しくは以下の記事もぜひご参照ください。

 

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絶対に合格しない志望理由書 シリーズ②

 

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※以下の志望理由書の原稿は、合格した高校生がかつて初回指導の際に作成したものを「土台」としておりますが、各部分において改変がなされており、あくまで例です。また、表現上の問題がある箇所が無数にあり、あえてそのままにしておりますが、表現については今回は扱いません。

 

志望理由書作成例

私は将来、鉄道会社に就職したいと考えています。 ◯◯高校に入学したのも、鉄道について詳しく学べる環境があり進学コースもあるからです。高校の授業でSDGsについて触れることが多くなり、グループワークや個人学習などで世界が抱えている貧困や飢餓などの問題などについて調べていくうちに、SDGsや世界の現状などに興味・関心を持ちました。 そのうえで大学へ進学し、「なぜ貧困が生まれるのか」「なぜ世界の国々でこんなにも格差があるのか」を日本のみならず、海外の視点から深く知り、学びたいと思いました。◯◯大学経済学部経済学科では、世界の経済や多様な現実について深く学ぶことができ、海外留学を始め学科独自の「海外特別研修」や「NGO論」などの現地での体験から学べる機会が多くあります。 現地に赴いて体験することで世界の様々な問題や情勢などについて、より考えを深めることができると思います。その他にも、語学力教科を重視したカリキュラムや多角的な専門性を身に付けることが可能で、魅力を感じました。

入学後は、グローバル社会に適応できる人材になれるよう、海外に留学し、実践的な英語を修得することを目指します。また、◯◯教授の講義「××が物語るグローバル経済の内実」を聴き、当時のアメリカ経済を読み解くことで新たな発見や考えができると知りました。いろいろな視点から物事を見る事の重要性を知りました。 私も外国の視点でSDGsについても学び、日本と外国とのとらえ方の違いを学びたいです。

豊富な体験や経験を活かし、鉄道会社で、地域や社会が抱えているSDGsの諸課題を考え、改善していきたい。現地での体験を通して学びを深め、世界のSDGsの取り組みを知ったうえで、なぜ、今SDGsが重視されているのか、なぜ、各国々によってこんなに格差が生じるのかなどあらゆることへの理解を深めていきたい。また、SDGsの17の目標の一つである「(格差がなく)住み続けられる街づくり」という点で社会に貢献していきたいと考えます。 

 

 この志望理由書では絶対に合格しない理由

1.「鉄道会社」、「SDGs」、「経済学部」という3つのポイントが線としてつながっていないため、将来のキャリア形成について話の筋が分からない。

 

2.SDGsの問題に取り組むのであるならば、経済学科で何を学ぶ必要があり、どのようなアプローチをどの問題に適応して取り組むのか、おおまかな研究計画も示してもらいたい。

 

3.貧困や格差の問題を学びたいと述べつつ、最後は、「鉄道会社で」地域や社会が抱えているSDGsの諸課題(具体的に何か?)に取り組みたいとあり、全体として何をしたい人間なのかが不明である。

 

4.SDGsの課題に自身が取り組まなければならない切実な必然性はどこにあるのかが不明である。SDGs的な課題と自身との接点はどこにあるのか。問題が自分事の問題になっていない。

 

5.SDGs的な課題に取り組むのに、なぜあえて鉄道会社に就職する必要があるのかも不明である。SDGs課題に直接的に取り組む会社がいくつもある。また、SDGsのどの課題に具体的にどのように取り組むのかが明確に定められていないため、経済学部で何のために何を学ぶのかが不明瞭である。

 

これでは合格しない…

将来、鉄道会社に就職したいと宣いつつ、SDGs課題に取り組みたいというチグハグさが際立っているとともに、経済学部で学ばなくてはならない必然性が不明です。それ以上に致命的なのは、「グループワークや個人学習などで世界が抱えている貧困や飢餓などの問題などについて調べていくうちに、SDGsや世界の現状などに興味・関心を持ちました」という「興味あります系志望理由書」として、典型的に合格しない内容になってしまっている内容です。興味があるだけでは、受からないんです。興味があるならば、行動してください。


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