たとえば、横浜国立大学 教育学部 学校教員養成課程における総合型選抜では、募集要項に以下のような記載があります。
様式Ｅを用いて、これまでの生活の中で以下に挙げる経験がある場合には、その内容を記述し、加えてそれを示す資料をＡ４判の用紙にコピーし、資料番号を書き込んだ上で添付してください。
Ａ．高等学校や教育委員会等が行う教員養成のためのコースやセミナー等への参加、学校教育に関わる探究活動等
Ｂ．教員養成系大学・学部が関わるイベント（高大連携に関連する公開講座等）への 参加 Ｃ．小学校の児童又は中学校の生徒とふれあう継続的な体験活動（ボランティア等）
「以下に挙げる経験がある場合には」と述べられていますが、上記のような経験を有している点を活動実績として評価しますよというメッセージです。したがって、「経験がなくてもいいよ」ということではないですし、経験がなければ審査において当然、不利になりますので、上記のような活動を行っておくことが必要です。
このことは、横浜国立大学に限らず、教員養成系大学へ総合型選抜・学校推薦型選抜を利用して受験しようと考えている高校生に当てはまり、教職を志す高校生の皆様は、ぜひとも上記のような活動をするべきだといえます。
自治体や大学などでいろいろなイベントが行われています
たとえば、「Ａ．高等学校や教育委員会等が行う教員養成のためのコースやセミナー等への参加、学校教育に関わる探究活動等」について、毎年、自治体や大学において以下のようなイベントが行われています。
・東京都：東京都公立学校教員採用セミナー2024「TOKYO 教育 Festa！」
・神奈川県：高校生のための教職セミナー
・埼玉県：埼玉大学
2024年度高校生オンライン連続講座「のぞいてみよう！ 教育学部のキャンパスライフ」
大阪教育大学「教育プログラム」
秀明大学 高校生のための学校教師未来塾
調べるともっとたくさん出てきます。教員養成系大学に限らず、教育学部がある大学では教職を志す高校生向けに毎年、さまざまな講座やイベントを行っております。こうした講座やイベントを探し、高校1,2年生から積極的に参加し、活動実績を積み上げていくことが重要です。
ただ参加するだけでなく、記録を残しておく
各種のイベントや公開講座などにただ参加して終わりではなく、そうしたイベント等に参加したことの感想や、そこから自分が何を考えたかについてや、自分が教職を志すという点でどのような意味で有意義であったのかなど、簡単にでもレポートとしてまとめておくと、後々、志望理由書などを作成する際に非常に役に立ちます。
